あぐらができない、股関節の詰まり感と治療

あぐらをかくと足の付け根が詰まる感じがする、というお悩みを抱える女性が増えています。座る姿勢が制限されると、日常生活にもストレスがかかり、気づかないうちに身体の使い方にも影響を及ぼします。特に「股関節が硬いのかな?」「年齢のせい?」と自己判断して放置してしまう方も少なくありません。しかし、足の付け根の違和感は、股関節周囲の関節や筋肉、靭帯、骨盤のバランスなど複数の要因が絡んで起きることが多いのです。この記事では、整骨院の視点からあぐらがかきづらい原因とその対処法について、医療知識のない方でも理解しやすく解説します。

あぐらができない女性の股関節の悩み

足の付け根が詰まる感覚の正体

足の付け根に感じる「詰まる感じ」は、股関節の可動域制限によるものが多く見られます。股関節は球関節という構造で、大きく動く自由度を持っていますが、その分、ズレや筋肉の偏りも起きやすい関節です。特に女性は骨盤の形状や柔軟性の違いから、股関節に負担がかかりやすい傾向があります。あぐらの姿勢は、股関節を外旋・外転させるため、関節の中で筋肉や滑液包が引っかかってしまい、「詰まるような違和感」として現れることがあります。


なぜ女性に多い?股関節の構造的特徴

女性は骨盤が広く、股関節の角度(大腿骨の頸体角)が男性と比べて浅いことが多くあります。この構造の違いにより、股関節にかかるストレスや筋肉の使い方が変わりやすく、違和感や詰まり感の原因となることがあります。また、靭帯の柔らかさや筋力のバランスも影響します。産後や年齢による筋力低下によって支える力が弱くなると、関節が不安定になりやすくなります。結果として、あぐらをかいたときに違和感や痛みを感じやすくなってしまいます。

放置することで起こる二次的トラブル

足の付け根の詰まり感を「そのうち良くなるだろう」と放置すると、日常の歩き方や姿勢に無意識の補正が入り、腰や膝、反対側の股関節への負担が大きくなっていきます。特に骨盤の左右バランスが崩れると、慢性的な腰痛や骨盤のゆがみが進行する可能性があります。さらに、筋肉の動きが制限されることで血行不良を起こしやすく、冷えやむくみなどの別の不調にもつながるため、早めの対処が重要です。

整骨院での股関節の治療とは

初回はどう見る?股関節の評価ポイント

整骨院では、まず問診と触診で足の付け根の詰まり感の詳細を把握します。どの動きで詰まりを感じるか、痛みの有無や範囲、日常生活での支障の内容などを丁寧に確認しながら、関節の可動域、筋肉の張り、骨盤の位置をチェックします。筋力テストや歩行観察も行い、関節周囲のバランスがどうなっているかを分析していきます。見た目だけではわからない微妙なズレや緊張を見極めることが、治療方針の決定につながります。


治療ではどこにアプローチするの?

治療では、まず股関節周囲の緊張している筋肉を緩め、可動域を改善する施術を行います。特に大腿筋膜張筋や中殿筋、腸腰筋など、股関節を支える主要な筋肉を丁寧に調整します。また、股関節だけでなく骨盤や腰椎、膝関節との連動も考慮し、全体の動きがスムーズになるように整えていきます。手技による施術に加え、必要に応じて簡単な運動療法や生活指導も取り入れます。

痛みの少ないソフトな施術で安心

女性の場合、「治療が痛いのでは?」という不安を持つ方も多くいます。整骨院で行う施術は、強い力で押したり無理に引っ張るようなものではなく、筋肉や関節をゆっくり動かしながら調整するソフトな方法です。痛みの少ない優しい施術を心がけているため、初めての方でも安心して受けられます。また、回数を重ねていくごとに、少しずつ股関節の動きがスムーズになっていく実感を持てる方も多くいます。

日常生活でできるセルフケアと予防

座り方の見直しが第一歩

あぐらをかいたときに詰まりを感じる人は、日常的な座り方が原因の一つになっている場合があります。特に背中を丸めて座る「猫背姿勢」や、左右どちらかに重心をかけて座る癖がある方は、股関節に偏った負担をかけてしまいます。正しい座り方の基本は、骨盤を立てて左右均等に体重を乗せること。あぐらをかく際にはお尻の下にクッションを敷くと骨盤が立ちやすくなり、股関節の負担も軽減されます。


簡単な股関節のストレッチ

日常的に取り入れやすいのが、股関節まわりのストレッチです。例えば、仰向けで片膝を胸に引き寄せるストレッチや、片膝立ちで腸腰筋を伸ばすストレッチは効果的です。無理のない範囲でゆっくり呼吸しながら行うのがポイントです。筋肉を緩めることで、股関節の動きやすさが増し、あぐらの姿勢も取りやすくなります。毎日数分でも継続することで、詰まり感の軽減につながります。

体の使い方を見直す意識を持つ

日常の中で無意識に行っている動作が、股関節の負担を増やしていることもあります。片脚に体重をかける立ち方や、片方の足ばかりに重心をかけて歩く癖がある方は要注意です。整骨院での施術だけでなく、自分自身の姿勢や動作の癖に気づき、修正していくことが再発予防に重要です。体の使い方を少し意識するだけで、股関節の負担を大きく減らすことができます。

まとめ

あぐらをかいたときに足の付け根が詰まるという感覚は、多くの女性が感じている身近な悩みです。しかし、それは筋肉や関節、姿勢などさまざまな要因が関わっており、自力での解決が難しいケースもあります。整骨院では、こうした症状に対して丁寧な評価と施術で対応しており、安心して相談できる環境が整っています。もし、あぐらの姿勢に不安や違和感を感じている場合は、放置せずに早めにご相談ください。)

エール接骨院のご紹介

エール接骨院は名東区藤が丘駅徒歩2分、提携駐車場完備の接骨院です。足の専門施術・距骨調整で、外反母趾や偏平足、姿勢や歪みを改善し肩こり・腰痛・スポーツ障害まで根本改善する整骨院です。

足・脚の不調対応(外反母趾・偏平足・O脚など)

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この記事を書いた人

エール接骨院 院長江里口隆之

経歴

  • 滋賀大学教育学部卒業
  • 米田柔整専門学校卒業
  • サンマルシェわたなべ接骨院勤務
  • さくらリバース治療院勤務
  • 2009年 独立しエールながくて接骨院開院
    2017年 エール接骨院に改名

資格

  •  柔道整復師(2000年免許取得)

メッセージ

患者さんの健康にエールが送れるように考えて施術しています。しっかりと患者様の痛みや不調に寄り添いますのでどんなことでもご相談ください。

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