背中の痛みに悩まされる方は多く、日常生活や仕事に支障をきたすことも少なくありません。原因は姿勢の崩れや筋肉の緊張、運動不足など多岐にわたります。整骨院での専門的な治療と、自宅でできるセルフケアを組み合わせることで、症状の改善や再発予防につながります。本記事では、背中の痛みの原因、整骨院での治療法、今日からできるセルフケアについて詳しく解説します。
背中の痛みの原因
姿勢の悪さがもたらす背中の痛み

長時間のデスクワークやスマートフォンの操作は、知らず知らずのうちに背中へ大きな負担をかけています。特にパソコンに向かうときは前かがみになりやすく、スマホを見るときも首と背中が丸まり、猫背の姿勢が習慣化してしまいます。この姿勢が続くと、肩甲骨まわりや胸椎付近の筋肉が常に緊張した状態となり、血流が滞って老廃物が溜まりやすくなります。その結果、こりや張り感だけでなく慢性的な痛みへと発展していきます。さらに放置すると、筋肉の硬直が強まり柔軟性が失われ、背中だけでなく首や肩、腰にまで痛みが広がることも少なくありません。姿勢の乱れは見た目にも影響し、呼吸が浅くなったり疲れやすさを感じやすくなることもあります。
運動不足による痛み
運動不足や片寄った体の使い方は、背中の筋肉を弱らせる大きな原因です。筋肉がバランスよく働かなくなると、一部の筋肉に過剰な負担がかかり、ちょっとした動作でも痛みや違和感を覚えるようになります。特に背中を支える腰部や肩甲骨まわりの筋肉は疲労が蓄積しやすく、張り感やこりとなって表れます。さらに筋力低下が続くと姿勢が崩れ、背骨への負担も増して慢性化するリスクが高まります。
内臓・病気が原因の場合
背中の痛みは筋肉や関節の不調だけでなく、内臓疾患が原因で起こる場合もあります。例えば腎臓の異常では腰に近い背中の下部や脇腹に痛みが出やすく、胆石では右肩甲骨の裏側に痛みを感じることがあります。膵臓のトラブルではみぞおちの裏側から左背部にかけて強い痛みが現れ、心臓疾患では胸の圧迫感とともに左背中に放散痛が出ることもあります。さらに肺の異常は胸の高さに近い背中全体に影響し、胃の不調では背中の中央部に違和感を伴うケースが見られます。このように内臓の不調が背中の痛みとして現れることは珍しくなく、特に突然の激しい痛みや呼吸困難、発熱、しびれを伴う場合は整骨院での対応ではなく医療機関の早急な受診が必要です。
エール接骨院で行う背中の痛みの治療法
徒手療法による筋肉と関節の調整
整骨院では、背中の筋肉や関節の状態を丁寧に確認し、硬直した筋肉をほぐしたり関節の可動域を改善する徒手療法を行います。筋肉の緊張を緩めることで血流が促進され、痛みの軽減や姿勢の改善につながります。特に肩甲骨周囲や胸椎、腰椎の調整は背中の痛みに効果的です。また背中の動きは単独ではなく、腕や肩の動きと密接に関係しています。そのため腕からの連動を活かした調整を行うことで、より自然な可動性を取り戻すことができます。さらに背中は骨盤や下肢ともつながっているため、足から全身への連動を意識した施術を組み込むと、体全体のバランス改善にもつながり、背中の痛みが再発しにくい状態になります。
電気治療
背中の痛みの治療では、手技による筋肉・関節調整に加えて電気治療を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。アキュスコープは損傷部位をスキャンし微弱電流を流すことで細胞修復を促し、炎症や痛みを和らげます。ハイボルテージは深部まで電流を届けられるため、背部の強い痛みや急性症状の改善に有効です。慢性的なこりや緊張には干渉波を用いて血流を促進し、筋肉の硬さを和らげることが効果的です。さらに、ハイチャージは全身のエネルギー代謝を高め、疲労が蓄積した背部の回復力を底上げします。これらの治療を症状に応じて使い分けることで、背部の痛みを緩和し、再発しにくい体づくりにつなげることができます。
運動療法による再発予防
背中の痛みの再発予防には、単に筋肉を鍛えるだけでなく、マッスルインバランス(筋肉のアンバランス)を整えることが重要です。日常生活やデスクワークの習慣によって、特定の筋肉ばかりが使われ、弱い筋肉とのバランスが崩れると、姿勢が歪み背中に過度な負担がかかります。整骨院では、背中のインナーマッスルや肩甲骨周囲、腰部の筋肉をバランスよく鍛える運動療法を取り入れ、弱い筋肉の補強と緊張している筋肉の調整を同時に行います。これにより姿勢が安定し、再発しにくい体を作ることが可能です。個人の体力や症状に合わせたプログラムで無理なく継続できるため、長期的な改善と予防につながります。
自宅でできる背中のセルフケア
今日からできるストレッチ
1. キャット&カウ(背骨の動き調整)
・四つん這いになり、息を吸いながら背中を反らす(カウ)、息を吐きながら背中を丸める(キャット)
・背骨全体をゆっくり動かすことで、肩甲骨・胸椎・腰椎の柔軟性を高め、血流改善につながります
・10回を目安に朝晩行うと効果的
2. 肩甲骨寄せストレッチ
・椅子に座り、両肘を90度に曲げて肩甲骨を後ろに寄せる
・5秒キープしてゆっくり戻す
・肩甲骨周囲の筋肉を伸ばすことで、猫背による背中のこりを緩和します
・10回×2セット
簡単にできる筋力トレーニング
1. バックエクステンション(うつ伏せで背筋強化)
・うつ伏せで手を頭の後ろに置き、上体をゆっくり持ち上げる
・腰や肩甲骨まわりの筋肉を鍛え、姿勢保持力を強化
・10回×2セットから始め、無理のない範囲で
2. チェストオープン(肩甲骨安定化)
・ゴムバンドやタオルを持ち、両手を前に伸ばしてから左右に引き、肩甲骨を寄せる
・肩甲骨周囲や背中上部の筋肉を鍛え、マッスルインバランス改善に効果的
・10回×2セット
生活習慣の見直し
姿勢の改善や負担の軽減には、日常生活の工夫も重要です。
椅子やデスクの高さを調整する、長時間同じ姿勢を避けてこまめに休憩する、適切な寝具を選ぶなど、背中に負担をかけない環境作りが痛みの予防につながります。
まとめ
背中の痛みは、原因がさまざまであるため自己判断で放置すると慢性化することがあります。整骨院での徒手療法や電気治療、運動療法を組み合わせることで、症状の改善と再発予防が可能です。日常生活でのストレッチや筋力トレーニング、姿勢の工夫も取り入れ、痛みのない生活を目指しましょう。「今日からできること」を一つずつ実践することが、健康な背中への第一歩です。
エール接骨院のご紹介
エール接骨院は名東区藤が丘駅徒歩2分、提携駐車場完備の接骨院です。足の専門施術・距骨調整で、外反母趾や偏平足、姿勢や歪みを改善し肩こり・腰痛・スポーツ障害まで根本改善する整骨院です。
足・脚の不調対応(外反母趾・偏平足・O脚など)
体の土台を整えることで、下半身の悩みや体全体の不調を改善することができます。
スポーツ障害治療
交通事故治療
この記事を書いた人
エール接骨院 院長江里口隆之

経歴
- 滋賀大学教育学部卒業
- 米田柔整専門学校卒業
- サンマルシェわたなべ接骨院勤務
- さくらリバース治療院勤務
- 2009年 独立しエールながくて接骨院開院
2017年 エール接骨院に改名
資格
- 柔道整復師(2000年免許取得)
メッセージ
患者さんの健康にエールが送れるように考えて施術しています。しっかりと患者様の痛みや不調に寄り添いますのでどんなことでもご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
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