「口を開けるとカクカク音がする」「朝起きると顎が重だるい」「硬いものを噛むと痛い」——そんな顎の違和感や痛みを感じていませんか?
これらの症状は、顎関節症や噛み合わせのズレ、または姿勢の乱れなどが原因で起こることがあります。放置すると、首や肩のこり、頭痛、顔の歪みといった全身への影響にもつながるため、早めのケアが大切です。

顎の痛み・違和感の原因を知る
姿勢の崩れによる顎関節への負担
頭の重さは約5~6kgあり、姿勢が前方に傾くとその負担が顎関節に大きくかかります。特に「スマホ首(ストレートネック)」のように頭が前に出る姿勢では、顎を引く筋肉や首の後ろの筋肉が過緊張し、関節円板のずれやカクカク音の原因になります。また、咬筋や側頭筋(物を嚙む時に必要な筋肉)が硬くなることで顎の動きが制限されます。また肩甲骨が前方にずれる「巻き肩」も顎関節への負担を増やします。顎の違和感や痛みは、実は全身の姿勢バランスと密接に関係しているのです。
食いしばり・歯ぎしりの影響
歯ぎしりやくいしばりは、睡眠中や無意識のうちに強い力で上下の歯を噛みしめることで、顎関節や周囲の筋肉に大きな負担をかけます。特に咬筋や側頭筋が過度に緊張すると、顎を開閉するたびに関節円板が圧迫され、炎症やズレを引き起こすことがあります。その結果、「朝起きると顎がだるい」「口を開けると痛い」といった症状が出やすくなります。ストレスや噛み合わせのズレが原因になることも多く、放置すると顎関節症や頭痛、肩こりなど全身への影響につながるため、早めの対処が大切です。
噛み合わせの不均衡
噛み合わせの不均衡は、左右どちらか一方だけで噛む癖や歯の高さのズレなどにより、顎関節や咀嚼筋に偏った負担をかけます。下顎の動きが正常な軌道からずれることで、関節円板や筋肉にストレスが生じ、口を開けると痛みやカクカク音が出やすくなります。また、顎だけでなく首や肩の筋肉にも緊張が波及し、肩こりや頭痛を引き起こすこともあります。噛み合わせの不均衡は、自覚症状が軽くても慢性的な顎関節への負担となるため、早めに専門家による評価と調整が重要です。
顎関節症の主なタイプと特徴
筋肉(咀嚼筋)の緊張タイプ
咀嚼筋とは、口を開け閉めしたり噛むときに使う筋肉のことです。主に咬筋、側頭筋、外側翼突筋などが関わります。このタイプは、長時間の食いしばりや歯ぎしり、ストレスなどにより筋肉が常に緊張した状態になることで起こります。口を開けるときの痛み、顎のだるさ、こわばりが特徴で、朝起きたときに症状が強く出ることが多いです。放置すると筋肉が硬くなり、顎関節全体の動きが制限されます。
関節円板のズレタイプ
関節円板は下顎骨と側頭骨の間にある軟骨で、顎の動きをスムーズにするクッションの役割を持ちます。この円板が前方や横にずれることで、口を開けると「カクッ」「コキッ」といったクリック音が生じ、開口制限や痛みを伴うことがあります。原因は噛み合わせのズレや筋肉の過緊張で、若い方から中年の方まで幅広く見られます。症状が進むと口が大きく開かない場合もあり、日常生活に支障をきたすことがあります。
関節の変形タイプ
長期間の顎関節症や慢性的な負担が続くと、関節の骨や関節窩が変形することがあります。変形タイプでは、口の開閉時の痛みが慢性化し、左右の顎の動きのバランスが崩れやすくなります。また、関節の動きが制限されることで、噛む力の偏りや首・肩・頭部の筋肉の緊張にもつながります。重症化すると手技療法だけでは改善が難しくなる場合もあり、早期の専門的治療が推奨されます。
エール接骨院での顎関節治療
姿勢と重心の評価
顎関節の症状は、顎だけに原因があるわけではなく、全身の姿勢や重心のバランスが深く関係しています。エール接骨院では、立位や座位での頭の位置、肩・骨盤・足の重心を評価し、顎関節にかかる負担の原因を特定します。頭が前に傾く「スマホ首」や巻き肩、骨盤の歪みなど、顎と関連する全身の状態を把握することで、より根本的な改善を目指す施術計画を立てます。
顎関節の手技療法
顎関節周囲の筋肉(咬筋・側頭筋・外側翼突筋など)の過緊張は、口の開閉時の痛みやカクカク音の原因になります。手技療法では、これらの筋肉をやさしくほぐし、関節円板の位置や顎の動きを整えることで、スムーズな口の動きを取り戻します。痛みが強い方でも安心して受けられるソフトな施術で、症状の軽減と可動域改善を同時に行います。
距骨・頭蓋のバランス調整
顎関節は頭蓋骨と密接に連動しており、さらに足元の距骨(足首の骨)の位置や重心バランスも影響します。エール接骨院では、距骨や骨盤を含めた全身のバランスを調整することで、顎関節への不必要な負担を減らします。頭部・顎・頸椎・骨盤・足までの連鎖を整えることで、顎の動きがスムーズになり、再発しにくい身体作りをサポートします。
今日からできるセルフケアと予防法
顎のリラックス体操
口を軽く開け、下顎を前後・左右にゆっくり動かします。
顎周囲の筋肉をほぐし、血流を促進します。
姿勢改善ストレッチ
壁に背中・お尻・頭をつけてあごを引いて立ち、30秒キープ。
正しい姿勢を整えることで顎関節の負担を軽減します。
歯の食いしばり防止
「上下の歯を軽く離す」を意識するだけで、顎の筋肉の緊張を防げます。
デスクワーク中にふと意識するのがポイントです。
寝ている間に食いしばりがある場合はマウスピースを使うと効果があります。
まとめ
顎の痛みは自然に治ることもありますが、放置すると悪化・慢性化するケースが多いです。
違和感のうちに専門的な施術を受けることで、短期間で改善できる可能性が高まります。
名古屋市名東区で顎の痛み・顎関節症にお悩みの方は、エール接骨院へご相談ください。
患者様一人ひとりの原因に合わせた施術で、再発しにくい身体づくりをサポートします。
エール接骨院のご紹介
エール接骨院は名東区藤が丘駅徒歩2分、提携駐車場完備の接骨院です。足の専門施術・距骨調整で、外反母趾や偏平足、姿勢や歪みを改善し肩こり・腰痛・スポーツ障害まで根本改善する整骨院です。
足・脚の不調対応(外反母趾・偏平足・O脚など)
体の土台を整えることで、下半身の悩みや体全体の不調を改善することができます。
スポーツ障害治療
交通事故治療
この記事を書いた人
エール接骨院 院長江里口隆之

経歴
- 滋賀大学教育学部卒業
- 米田柔整専門学校卒業
- サンマルシェわたなべ接骨院勤務
- さくらリバース治療院勤務
- 2009年 独立しエールながくて接骨院開院
2017年 エール接骨院に改名
資格
- 柔道整復師(2000年免許取得)
メッセージ
患者さんの健康にエールが送れるように考えて施術しています。しっかりと患者様の痛みや不調に寄り添いますのでどんなことでもご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
当院は完全予約制でご案内させていただいております。
新規のお客様、ご予約をしていないお客様は、お電話・LINE・フォームより事前にご連絡ください。
【午前】10:00 ~ 12:00 【午後】15:00 ~ 21:00 (予約受付は19:00まで)
※土曜日の午後は18:00まで(予約受付16:00まで)
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