日々の家事や仕事に追われる中で、ふと感じる足の違和感。
あるいは、部活やトレーニングに励む中で、気づかぬうちに蓄積されていく足の疲労。
「少し休めば治るだろう」「年齢のせいかな」と見過ごしていませんか?
足は、私たちの体を支える大切な土台。
痛みを放置すると、膝や腰、さらには全身のバランスにまで影響を及ぼすことがあります。
このコラムでは、そんな足の痛みの原因や、接骨院でできる治療法について、わかりやすくご紹介します。
あなたの足元から、健康な毎日を取り戻しましょう。
足の痛い場所によって原因はさまざま
足のつま先側に出る痛み
足の指から付け根にかけて痛みが出る場合次の可能性があります。
中足骨痛症(ちゅうそっこつつうしょう)
足の裏、特につま先の付け根あたり(足の前の方)に痛みが出る症状です。
「足の裏がジンジンする」「踏み込むと痛い」と感じることが多く、歩くたびに痛みが気になるようになります。
症状
- 歩く時や立っている時に足のつま先の付け根が痛む
- 足の裏がジンジン、ピリピリする感覚
- 靴を脱ぐと少し楽になる
モートン病(モートン神経腫)
足の指の間、特に第3趾と第4趾(中指と薬指)の指のつけ根に起こりやすい神経の障害です。
神経が圧迫されることで、つま先側に痛みやしびれが出ます。
症状
- 足指の間(特に第3〜4趾の間)が「ピリピリ」「ジンジン」しびれる
- 焼けるような痛みや刺すような痛みがある
- 歩行中に悪化し、靴を脱ぐと少し楽になることが多い
- 指の間に「石が挟まったような違和感」を感じる
外反母趾
足の親指が外側(小指側)に曲がってしまう変形のことです。
親指の付け根が突出し、靴に当たって痛みが出たり、見た目が気になることもあります。
進行すると歩きづらさや他の足指にも影響が出ます。
症状
- 親指の付け根の突出と痛み
- 靴に当たって親指の付け根が赤くなったり腫れたりする
- 親指が他の指に重なったり押し込まれたりする
足裏全体の痛み
足底腱膜炎(そくていけんまくえん)
足の裏には「足底腱膜(そくていけんまく)」という膜状の丈夫な組織があります。
これはかかとから足の指の付け根までつながっていて、土踏まずを支える役割をしています。
歩いたり立ったりする時、この膜に負担がかかりすぎると、小さな傷ができて炎症を起こし、痛みが出ることがあります。
特に朝、起きた時の最初の一歩がズキッと痛むのが特徴で、歩き続けていると少し楽になる場合もあります。
症状
- 朝起きて最初の一歩が強く痛む
- 歩き始めに痛いが、動いているうちにやや和らぐ
- 長時間の立ち仕事や歩行後に痛みが増す
- 足裏の突っ張るような違和感
足根管症候群(そっこんかんしょうこうぐん)
足の内くるぶしのあたりに「足根管(そっこんかん)」という細いトンネルのような場所があります。
この中を神経や血管が通っていて、足の裏や指に感覚を送っています。
このトンネルの中で神経が圧迫されたり、腫れたりすると、「足根管症候群」という状態になります。
症状
- 足の裏やかかと、指先にしびれやジリジリ・ピリピリとした痛みが出る
- 長時間立った後や、夜寝ている時に強く感じる
足裏のかかと近くの痛み
踵骨棘(しょうこつきょく)(かかとの骨のトゲ)
「かかとの骨のトゲ」とも呼ばれます。
足の裏には「足底腱膜(そくていけんまく)」という膜があり、かかとの骨にくっついて土踏まずを支えています。
この足底腱膜が長い間引っ張られたり、負担がかかったりすると、かかとの骨のところに小さなトゲ状の骨(骨棘/こつきょく)ができることがあります。
症状
- かかとにズキズキ、チクチクした痛みが出る
- 歩くたびに違和感を感じる
- 特に朝起きたときの一歩目や、長く歩いた後に痛みが強くなる
アキレス腱付着部炎
アキレス腱が付着しているかかとの骨が、使いすぎや負担のかかりすぎで炎症を起こし、かかとの後ろ側が痛くなるのが「アキレス腱付着部炎」です。
症状
- かかとの後ろが痛い
- 朝起きたときや動き始めが特に痛む
- かかとを押すとズキッと痛む
- 階段の上り下りや歩きすぎで痛みが増す
エール接骨院から見た足の痛みの治療ポイント
重心の位置
足のトラブルを抱えている方にはある傾向があります。
その①:体重を載せる位置
足の痛みがある方に共通しているのは、立っている時の体重のかかり方に問題があることです。
多くの方は体重が前方の内側にかかっていて、その結果、土踏まずがつぶれてしまいます。
土踏まずには神経や血管が通っているため、長時間つぶしていると痛みやしびれが出やすくなります。
一方、後方の外側は骨で支えられているため、つぶれることがありません。
そのため、体重は後方の外側にかける意識を持つことが大切です。
関節の動き
その②:関節の動き
関節は基本的に「軸」に沿って動きます。
足首は、すねの骨(脛骨・腓骨)と距骨で作られた関節です。
実は外側の腓骨は少し後ろに位置しており、足首の軸はすねの骨に対して約6〜10度外側に傾いています。
そのため、つま先を正面に向けて足首をまっすぐ上げようとすると、関節の軸と動きがズレてしまい、本来のスムーズな動きができません。
このズレが足首の関節だけでなく、足の骨や土踏まずに負担をかけ、土踏まずをつぶす原因にもなります。
足の指の筋力不足
その③:足の指の筋力不足
足の指には細かな筋肉があり、地面をしっかりつかんだり、体のバランスを保つ働きをしています。
ところが、普段の生活で足指をあまり使わなかったり、靴に締め付けられていると、筋力が弱くなってしまいます。
筋力が不足すると、バランスを崩れて内側に体重が載ってしまい土踏まずがつぶれやすくなります。
エール接骨院がおススメするセルフケア
姿勢を意識する
立ち姿勢を維持することで体重が後ろ外側に載るようになり、土踏まずが浮くようになっていきます。
やり方
- かかとを着けて足を20~30度開きます。
- 膝を曲げます。
この時、膝のお皿が中指、薬指に向かって曲げていきます。 - 曲げた膝を伸ばして行きます。
- 内ももとお尻の下に力が入っている感じがあれば大丈夫です。
もし感じられなければ1からやり直してください。
ひざ曲げ(距骨のゆがみを矯正する)
体の土台となる距骨を安定させるためのうんどうとなります。
やり方
- 両足幅こぶし1個分空けて立ちます。
- どちらかの足を1歩前に出します。
- 出した方の膝を曲げます。
この時膝が中指、薬指に向かうように曲げていきます(足の親指の方にいかないように注意します)。 - 膝を伸ばします。
- 3、4を10回行います。
足指の筋トレ
歩行時などで足を着いたときに内側につぶれていかないようにして安定させるための指の筋トレになります。
ペットボトルのキャップを2つ重ねた道具かスーパーボールなどを使ってください。
やり方
- ペットボトルのキャップを親指と小指の中間、土踏まずの少し前よりに置いてください。
- かかとをつけてから指先が床に着くように曲げていきます。
この時、第1関節、第2関節が曲がらないように注意してください。 - 曲げた状態で30秒キープします。
まとめ
足の痛みがあると、日常生活がとても不便になりますよね。
セルフケアは大切ですが、一人で続けるのは大変なこと。
正しい方法が分からなかったり、途中で不安になることもあると思います。
私たちは、そんなあなたと一緒に改善に取り組んでいきたいと考えています。
通院でしっかりサポートしながら、無理のないセルフケアも一緒に進めていきましょう。
おひとりで抱え込まず、ぜひご相談ください。
エール接骨院のご紹介
エール接骨院は名東区藤が丘駅徒歩2分、提携駐車場完備の接骨院です。足の専門施術・距骨調整で、外反母趾や偏平足、姿勢や歪みを改善し肩こり・腰痛・スポーツ障害まで根本改善する整骨院です。
足・脚の不調対応(外反母趾・偏平足・O脚など)
体の土台を整えることで、下半身の悩みや体全体の不調を改善することができます。
スポーツ障害治療
交通事故治療
この記事を書いた人
エール接骨院 院長江里口隆之

経歴
- 滋賀大学教育学部卒業
- 米田柔整専門学校卒業
- サンマルシェわたなべ接骨院勤務
- さくらリバース治療院勤務
- 2009年 独立しエールながくて接骨院開院
2017年 エール接骨院に改名
資格
- 柔道整復師(2000年免許取得)
メッセージ
患者さんの健康にエールが送れるように考えて施術しています。しっかりと患者様の痛みや不調に寄り添いますのでどんなことでもご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
当院は完全予約制でご案内させていただいております。
新規のお客様、ご予約をしていないお客様は、お電話・LINE・フォームより事前にご連絡ください。
【午前】10:00 ~ 12:00 【午後】15:00 ~ 21:00 (予約受付は19:00まで)
※土曜日の午後は18:00まで(予約受付16:00まで)
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