「歩いていると脚がジンジンする」「デスクワーク中に足がしびれる」――このような症状でお困りではありませんか?
脚のしびれは一時的な血流不足で起こることもあれば、腰や神経に関わる病気のサインである場合もあります。特に長引くしびれは、放置すると慢性的な痛みや歩行障害につながる可能性があり、早期の対応が重要です。
本記事では、脚のしびれの原因・セルフケア・治療方法・予防法をわかりやすく解説し、さらに当院ならではのアプローチをご紹介します。この記事を読めば、今日からできる対策が分かり、「読んでよかった」と思える知識が得られるでしょう。
脚のしびれとは?
しびれの種類と特徴

脚のしびれは、以下のように分類できます。
一過性のしびれ:正座のあとに足がジンジンするように、血流不足で一時的に起こるもの。
慢性的なしびれ:数週間以上続く場合や、日常生活に支障をきたすもの。
慢性的なしびれは、腰や背骨、神経に異常がある可能性が高く、注意が必要です。
脚のしびれの危険なサインとは?
次のような症状がある場合は、早めに病院の受診をおすすめします。
・歩くと脚がしびれて止まってしまう
考えられる症状・疾患:
腰部脊柱管狭窄症
脊柱管(神経の通り道)が加齢や変形で狭くなると、歩行時に神経が圧迫されて下肢にしびれや痛みが生じます。
歩くと症状が強まり、休むと改善する「間欠性跛行」が典型的です。
末梢血管障害(閉塞性動脈硬化症)
血流不足により、歩行時にふくらはぎや太ももにしびれ・だるさが出る場合があります。
休むと改善しますが、脊柱管狭窄症と似た症状を呈することがあります。
・片側の脚だけ強くしびれる
考えられる症状・疾患:
椎間板ヘルニア
椎間板が飛び出して神経根を圧迫すると、通常は片側の脚にしびれや痛みが生じます。
腰痛を伴うことが多く、痛みの範囲は神経支配領域に一致します。
坐骨神経痛
お尻や太ももからふくらはぎにかけての片側性しびれ・痛みが特徴です。
原因は椎間板ヘルニアや筋肉の圧迫(梨状筋症候群)など多岐に渡ります。
・急に脚に力が入らなくなった
考えられる症状・疾患:
脊髄圧迫(馬尾症候群)
急に片脚または両脚に力が入らなくなる場合、馬尾神経(腰椎下部の神経束)の圧迫が疑われます。
歩行困難や転倒のリスクもあり、早急な医療介入が必要です。
脳血管障害(脳卒中)
急に片側の脚・腕の筋力低下や感覚障害が出る場合、脳梗塞や脳出血の可能性もあります。
特に顔や手の症状を伴う場合は救急搬送が推奨されます。
・排尿・排便に異常が出ている
考えられる症状・疾患:
馬尾症候群
腰椎下部で馬尾神経が圧迫されると、排尿・排便のコントロールができなくなることがあります。
しびれや筋力低下と同時に起こることが多く、緊急手術の適応となることがあります。
神経障害を伴う疾患
脊髄腫瘍や重度の椎間板ヘルニアなど、神経圧迫が長期間続く場合にも排尿・排便障害が起こることがあります。
これらは腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、脳血管障害などの可能性があり、放置は危険です。
脚のしびれの原因
医学的な原因
代表的な病気には以下があります。
・坐骨神経痛:腰からお尻、脚へ伸びる坐骨神経が圧迫されて起こる。
・椎間板ヘルニア:椎間板が飛び出し神経を刺激。若年層〜中年層に多い。
・腰部脊柱管狭窄症:中高年に多く、歩行でしびれが強まるのが特徴。
・末梢神経障害:糖尿病や代謝異常によって神経がダメージを受けるケース。
生活習慣による原因(整骨院で治療できる原因)
病気以外にも、次のような習慣がしびれを招きます。
・長時間のデスクワークや運転で同じ姿勢を続ける
・猫背や反り腰など姿勢不良
・お尻や太ももの筋肉の硬直
・冷えによる血行不良
・合わない靴や偏平足による足元の不安定さ
これらはセルフケアや生活改善で対処できる場合も多いです。
整骨院でできる脚のしびれの対策と治療
自宅でできるセルフケア
・ストレッチ:お尻(梨状筋)、太もも裏(ハムストリングス)を伸ばす。
・軽い運動:ウォーキングやスクワットで血流を改善。
・温める:入浴やカイロで下半身を温める。
・生活習慣の工夫:長時間同じ姿勢を避け、1時間ごとに立ち上がる。
毎日の積み重ねが大切で、「続けること」が改善のポイントです。
専門的な治療
セルフケアで改善しない場合は病院での治療が必要です。
・整形外科:MRIやレントゲンで診断し、薬や注射で治療。
・整骨院・整体:姿勢や骨盤の歪みを整え、神経や血流の改善を図る。
・リハビリ:理学療法士による運動療法や歩行指導で再発予防。
原因に応じた適切な治療が、症状改善への近道です。
当院の特徴とアプローチ
体のつながりを考えた治療
脚のしびれは、必ずしも脚そのものだけに原因があるとは限りません。多くの場合、腰椎や骨盤の歪み、背骨のねじれや傾き、さらには全身の筋肉バランスや姿勢の崩れが関係しています。例えば、腰椎のずれや骨盤の傾きは坐骨神経を圧迫し、脚にしびれや痛みを引き起こすことがあります。また、長時間のデスクワークや運動不足による筋肉の緊張、足首や股関節の硬さも、間接的に脚の神経や血流に負担をかける要因となります。
当院では、**「体はすべてつながっている」**という視点を大切にしています。脚のしびれが出ている部分だけを追うのではなく、腰・骨盤・背骨・さらには肩や首まで含めた全身の状態を評価します。これにより、単なる症状の緩和ではなく、根本的な原因にアプローチすることが可能です。
さらに、筋肉や関節のバランスだけでなく、歩行や姿勢、足のアーチの崩れといった日常生活の要素も含めて総合的に調整します。これにより、しびれの再発を防ぎ、脚だけでなく体全体が安定し、疲れにくい健康な状態を目指すことができます。
足元から整える治療
体を支える土台は「足」です。特に距骨は足首の中心に位置し、体重を支える重要な役割を担っています。この距骨の位置や動きが崩れると、足のアーチが乱れ、膝や腰、背骨へと負担が連鎖してしびれや痛みを引き起こすことがあります。歩行時や立位での微細なズレが、長期的には神経や筋肉に負荷を与えます。
当院では、まず距骨を含めた足のバランスを詳細にチェックし、アーチの崩れや偏平足の有無を確認します。その上で、歩行や立ち方の改善指導、必要に応じてオーダーメイドインソールの使用なども取り入れ、足元から全身を安定させる治療を行います。
こうしたアプローチにより、脚のしびれの改善だけでなく、再発予防や疲れにくい体作りも可能になります。距骨を整えることで、足元から体全体のバランスを調整し、健康な姿勢や動作をサポートしています。
再発予防と長期的なケア
日常で気をつけるポイント
1. 正しい姿勢を意識する
脚のしびれの多くは、腰や骨盤、背骨の歪みが原因で起こります。
姿勢が崩れると、神経や血管に負担がかかり、脚のしびれや痛みが発生しやすくなります。
ポイント
・座るときは腰を立て、骨盤を立てるように意識する
・長時間座る場合は1時間に1回は立ち上がって体を動かす
・スマホやパソコン使用時は背中を丸めすぎず、肩を開いた姿勢を保つ
・正しい姿勢を意識するだけで、脚のしびれを予防する効果が期待できます。
2. 適度な運動を習慣化する
筋肉の柔軟性や血流の改善は、脚のしびれの予防・改善に非常に重要です。
運動不足や筋力低下は、腰や骨盤への負担を増やし、神経圧迫や血流不良を引き起こします。
おすすめの運動
ウォーキングや軽いジョギングで下半身の血流を促す
ストレッチでハムストリングス(太もも裏)、臀筋(お尻)、ふくらはぎを柔らかくする
体幹トレーニングで骨盤や背骨の安定性を高める
習慣化することで、脚のしびれが起こりにくい体作りにつながります。
3. 足を冷やさない工夫をする
冷えは血流を悪化させ、神経への栄養や酸素の供給を低下させるため、しびれやだるさを引き起こしやすくなります。特に冬場や冷房の強い環境では注意が必要です。
具体的な対策
靴下やレッグウォーマーで下半身を温める
足湯やお風呂で下半身の血流を促進する
長時間座る場合はこまめに足首や足指を動かす
足を温める習慣を取り入れるだけでも、脚のしびれ予防に大きく役立ちます。
4. 足に合った靴を選ぶ
足の形やアーチに合わない靴を履くと、距骨や足のアーチが崩れ、膝・腰・背骨に負担がかかります。
この負担が積み重なることで、脚のしびれが起こりやすくなります。
ポイント
足のサイズや幅に合った靴を選ぶ
クッション性やアーチサポートのある靴を選ぶ
長時間歩く場合は中敷きやインソールで足のバランスを整える
足に合った靴を履くことで、神経や血管への余計な負荷を減らし、脚のしびれ予防につながります。
定期的なメンテナンス
症状が改善しても、脚のしびれは再発するケースが多く見られます。これは、日常生活の姿勢の崩れや筋肉の緊張、骨格の歪みが少しずつ積み重なることで、再び神経や血流に負担がかかるためです。そのため、症状が落ち着いた後も定期的な施術やメンテナンスで体を整えることが非常に重要です。定期的なメンテナンスにより、骨格や筋肉のバランスを保ち、神経や血流への過剰な負担を防ぐことができます。
当院では、改善後も再発予防を目的としたサポートを行っています。具体的には、骨盤や背骨の調整、足元のアーチや距骨のバランスチェック、姿勢や歩行の指導を組み合わせ、全身の安定性を高めます。また、セルフケアとして取り入れやすいストレッチや体操も提案し、日常生活の中でしびれが再び起こりにくい体作りを支援しています。
こうした継続的なケアにより、症状の再発を防ぎ、脚だけでなく体全体の健康と動きやすさを維持することが可能です。
まとめ
脚のしびれは、血流不足などの一時的な要因から、神経や骨格の病気まで幅広い原因があります。
セルフケアで改善する場合もありますが、長引くしびれや歩行に支障がある場合は、専門機関での診断・治療が欠かせません。
当院では、**「体のつながりを考えた治療」と「足元から整える治療」**を組み合わせ、症状の根本改善と再発予防を目指しています。
エール接骨院のご紹介
エール接骨院は名東区藤が丘駅徒歩2分、提携駐車場完備の接骨院です。足の専門施術・距骨調整で、外反母趾や偏平足、姿勢や歪みを改善し肩こり・腰痛・スポーツ障害まで根本改善する整骨院です。
足・脚の不調対応(外反母趾・偏平足・O脚など)
体の土台を整えることで、下半身の悩みや体全体の不調を改善することができます。
スポーツ障害治療
交通事故治療
この記事を書いた人
エール接骨院 院長江里口隆之

経歴
- 滋賀大学教育学部卒業
- 米田柔整専門学校卒業
- サンマルシェわたなべ接骨院勤務
- さくらリバース治療院勤務
- 2009年 独立しエールながくて接骨院開院
2017年 エール接骨院に改名
資格
- 柔道整復師(2000年免許取得)
メッセージ
患者さんの健康にエールが送れるように考えて施術しています。しっかりと患者様の痛みや不調に寄り添いますのでどんなことでもご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
当院は完全予約制でご案内させていただいております。
新規のお客様、ご予約をしていないお客様は、お電話・LINE・フォームより事前にご連絡ください。
【午前】10:00 ~ 12:00 【午後】15:00 ~ 21:00 (予約受付は19:00まで)
※土曜日の午後は18:00まで(予約受付16:00まで)
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