足が痛い人必見!原因と治療のポイント

「歩くと足が痛い」「朝起きるとかかとがズキッとする」「長時間立っていると足がだるい」。こうした足の痛みは、多くの人が一度は経験する身近な症状です。しかし、痛みの出る場所や原因は人それぞれであり、放置すると慢性化して日常生活に支障をきたすこともあります。特に足は体を支える土台であるため、少しの不調でも膝や腰に負担が広がり、全身の不調につながるリスクがあります。
本記事では、整骨院の視点から「足の痛みが出る場所と特徴」「考えられる原因」「セルフケア」を解説します。さらに「放置せず早めに相談することの大切さ」についてもお伝えします。ぜひ参考にしていただき、ご自身の足を守る一歩につなげてください。

足の痛みが出る場所と特徴

かかとの痛み

かかとの痛みで最も多いのが「足底筋膜炎」です。足裏の筋膜が炎症を起こし、特に朝起きて最初の一歩を踏み出す時に鋭い痛みを感じるのが特徴です。長時間の立ち仕事やランニングなどで足に繰り返し負担がかかる人に多くみられます。また、踵の骨にトゲのような突起ができる「踵骨棘」も代表的な原因です。骨の変形そのものが痛むというよりも、その周囲の組織に刺激を与えて痛みを引き起こします。

足の甲の痛み

足の甲に痛みが出る場合、特に注意が必要なのはスポーツ選手や部活で毎日練習している学生、長時間立ち仕事をする人です。ランニングやジャンプなどで足の甲に繰り返し衝撃が加わると、骨に細かいひびが入る「疲労骨折」が起こることがあります。また、サイズの合わない靴や硬い素材の靴で圧迫されると血流が悪くなり、炎症や神経痛の原因になることもあります。最初は「少し違和感がある」程度でも、無理をして続けると骨折や慢性痛に発展するリスクがあるため、スポーツ愛好者や長時間歩く仕事の人は特に注意が必要です。

足の裏の痛み

足の裏の痛みは、土踏まずのアーチが崩れることによって起こるケースが多く、代表的なのが「扁平足」です。アーチが低下すると歩行時の衝撃を吸収できず、足底筋膜に負担が集中して炎症やだるさ、鋭い痛みを引き起こします。長時間の立ち仕事や運動で悪化しやすく、朝や運動後に強く痛むこともあります。また、偏平足になると歩行が不安定になり疲れやすかったり、膝や腰にまで負担が広がることがあります。偏平足は成長期の子どもから成人、高齢者まで幅広く見られ、放置すると慢性的な痛みや外反母趾に発展することが多いです。

足の指の痛み

足の指の痛みで代表的なのが「外反母趾」です。親指が外側へ曲がり、靴に圧迫されることで関節に炎症が起き、歩行時に強い痛みを伴います。特に女性に多く、ハイヒールや細身の靴の常用、遺伝的要因も影響します。また、突然関節が赤く腫れて激痛を起こす「痛風」も指の痛みの原因です。これは尿酸値の上昇によって結晶が関節に沈着し炎症を起こす病気で、生活習慣や食生活が大きく関与します。さらに、巻き爪が皮膚に食い込み、炎症や感染を伴うケースもよくあります。

足首まわりの痛み

足首まわりの痛みで最も多いのが「捻挫」です。足首を内側や外側にひねることで靭帯が伸びたり損傷し、腫れや強い痛みを伴います。軽度であれば数日で回復することもありますが、靭帯が不安定なまま放置すると繰り返し捻挫を起こし、慢性化する危険があります。また「アキレス腱炎」は、ふくらはぎと踵をつなぐ腱に炎症が生じる疾患で、ランニングやジャンプを繰り返すスポーツ選手に多くみられます。運動不足の人が急に体を動かした際にも起こりやすいのが特徴です。


足の痛みの原因

姿勢や歩き方のクセ

足の痛みの大きな原因のひとつが、姿勢や歩き方のクセです。猫背や反り腰、内股歩き、がに股歩きは体の重心バランスを崩し、足の一部に過度な負担をかけます。例えば、内股歩きの人は土踏まずが潰れやすく扁平足になり、外反母趾や膝の痛みにつながることもあります。逆にがに股歩きでは足の外側に体重が集中し、小指や足首に痛みが出やすくなります。さらに不適切な歩行は膝や腰へも負担を広げ、全身の不調の引き金になることがよくあります。


運動不足や運動のしすぎ

足の痛みは「動かなすぎ」でも「動きすぎ」でも起こります。運動不足の人は筋力や柔軟性が低下し、足のアーチを支えられず痛みを感じやすくなります。逆に急に激しい運動を始めたり、過度にトレーニングを重ねたりすると、筋肉や腱に炎症が生じて疲労骨折や腱炎につながります。特に中高年では普段使っていない筋肉に急な負担をかけると、アキレス腱の断裂やふくらはぎの肉離れをしやすく危険です。一方、部活動やスポーツに励む学生もオーバーユースによる痛みが増加傾向にあります。

加齢による変化

加齢に伴い足の筋力や靭帯の柔軟性が低下し、関節の摩耗や変形が進みます。その結果、足の痛みを訴える人は年齢とともに増加します。特に「外反母趾」や「変形性足関節症」などは中高年以降に多く見られ、進行すると歩行困難に至ることもあります。また骨密度が下がることで、ちょっとした衝撃でも疲労骨折や骨折が起こりやすくなる点も注意が必要です。さらに血流の低下によって冷えやしびれを伴うこともあり、痛みが改善しにくくなるケースもあります。

靴の影響

合わない靴は足の痛みの大きな原因となります。サイズが小さい靴や幅の狭い靴は外反母趾や巻き爪を招き、大きすぎる靴は足が動きすぎて浮き指になったり、捻挫を起こしやすくなります。特に成長期の子供の靴の場合、「すぐ大きくなるから」という理由で大き目の靴を選ぶと浮指になったり、偏平足を助長しかねません。その他にもクッション性が不足した靴は足底への衝撃吸収ができず、足底筋膜炎を発症することもあります。靴は毎日使うものであり、足と体全体の健康に直結するため、自分に合った靴選びが必要です。

生活習慣病との関係

足の痛みはケガだけでなく生活習慣病とも関係しています。糖尿病では神経障害により足のしびれや感覚鈍麻が起こり、知らないうちに傷が悪化する「糖尿病足病変」が問題となります。さらに血流障害で潰瘍や壊疽に進行するリスクもあります。また「痛風」は高尿酸血症によって関節に尿酸結晶が沈着し、主に足の親指に激しい痛みと腫れを引き起こします。肥満は足への負担を増やし、膝や腰にも影響を与えます。つまり足の痛みは単なる局所の問題ではなく、全身の生活習慣の乱れのサインともいえるのです。

今日からできるセルフケア

足裏ストレッチ

セルフケアのやり方
椅子に座り、タオルを足の指に引っかけてかかとを押し出すように伸ばします(20秒×3セット)。
足裏の筋膜が硬い場合は、ゴルフボールを置いて転がすことでさらに効果的です。
壁に手をついてアキレス腱を伸ばすストレッチも併用するとふくらはぎ全体の柔軟性が高まります。
このセルフケアで有効な症状
足のかかとの痛みに対して有効(足底筋膜炎・踵骨棘の予防・改善)


ふくらはぎのストレッチ

セルフケアのやり方
壁に手をつき、片足を後ろに引いてかかとを床につけたまま膝を伸ばします。
ふくらはぎ(腓腹筋)がしっかり伸びているのを感じながら20秒キープ。
次に膝を少し曲げてアキレス腱とヒラメ筋を伸ばすストレッチも行うと効果的です。
1日2〜3回を目安に行いましょう。
このセルフケアで有効な症状
足のかかとの痛みに対して有効(足底筋膜炎・踵骨棘の予防・改善)
足首まわりの張りや違和感にも効果的

足裏マッサージ

セルフケアのやり方
ゴルフボールやテニスボールを床に置き、足裏を転がしてマッサージします。
土踏まずからかかとにかけて、痛気持ちいい程度の力で前後に動かします。
1回5分程度、1日1〜2回行うと効果的です。
指の付け根やかかとの周辺も丁寧にほぐすとさらに効果が高まります。
このセルフケアで有効な症状
足の裏の痛みに対して有効(土踏まずの疲労・扁平足によるだるさ)
足底筋膜炎や踵骨棘によるかかとの張りや痛みの緩和にも効果的

靴選びの見直し

靴の選び方・履き方
靴のサイズは基本的に遊びの部分も考えられているので実際に計測されているのであればその数字通りを選ぶのが適正です。
ただ、靴を選ぶときは長さだけでなく幅も考慮しなければいけないので実際に履いて甲やつま先部分に5mm程度の余裕がある靴を選びましょう。あとはできるだけかかとがしっかりしてかかとが倒れないようにしてくれる靴を選びましょう。
次に履き方ですが、足を入れた時にかかとにしっかり合わせましょう。かかとをトントンと地面に着けてください。それから紐を締めるようにしてください。
靴の選び方・履き方で有効な症状
足の甲の痛み全般に対して有効
特に外反母趾や偏平足に効果的

足の痛みを放置するリスクと専門家への相談

足の痛みを放置すると慢性化し、歩行困難に発展するケースもあります。さらに膝や腰への負担が増し、全身の不調につながることもよくあることです。
一時的に痛みが軽くなっても「原因」が残ったままでは再発します。早めに整骨院や医療機関に相談することで、正確な原因を特定し、根本から治療できる可能性が高まります。
セルフケアで改善が見られない場合や、長引く痛み・腫れを感じる場合は専門家に相談してください。「今日からできること」と「専門家に任せること」を区別することが、健康な足を保つ秘訣です。

まとめ

足の痛みは「出る場所」によって原因や治療法が異なりますが、共通して言えるのは「放置は禁物」ということです。セルフケアや靴選びの工夫で予防・軽度改善は可能ですが、痛みが続く場合は早めに専門家に相談しましょう。
整骨院では、症状に合わせた施術や生活習慣のアドバイスを通して、再発予防と快適な歩行をサポートします。足は体を支える大切な土台です。この記事が「役立った」と感じていただけたら、今日から少しずつセルフケアを取り入れ、必要なときには専門家の力を借りてください。

エール接骨院のご紹介

エール接骨院は名東区藤が丘駅徒歩2分、提携駐車場完備の接骨院です。足の専門施術・距骨調整で、外反母趾や偏平足、姿勢や歪みを改善し肩こり・腰痛・スポーツ障害まで根本改善する整骨院です。

足・脚の不調対応(外反母趾・偏平足・O脚など)

足・脚の不調対応(外反母趾・偏平足・O脚など)

足・脚のトラブル(外反母趾・偏平足・O脚など)を「距骨」という体全体のバランスを司る骨から調整していきます。
体の土台を整えることで、下半身の悩みや体全体の不調を改善することができます。
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スポーツ障害治療

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交通事故治療

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交通事故治療では、むち打ちや打撲などの痛みに対して早期回復を目指し、電気療法や手技療法を用いた専門的な施術を行います。
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この記事を書いた人

エール接骨院 院長江里口隆之

経歴

  • 滋賀大学教育学部卒業
  • 米田柔整専門学校卒業
  • サンマルシェわたなべ接骨院勤務
  • さくらリバース治療院勤務
  • 2009年 独立しエールながくて接骨院開院
    2017年 エール接骨院に改名

資格

  •  柔道整復師(2000年免許取得)

メッセージ

患者さんの健康にエールが送れるように考えて施術しています。しっかりと患者様の痛みや不調に寄り添いますのでどんなことでもご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

当院は完全予約制でご案内させていただいております。
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