外反母趾の痛みを整骨院で治療する方法

親指が「く」の字に曲がり、靴を履くたびに強い痛みを感じる外反母趾。病院や整体に通っても症状が思うように改善せず、歩くことがつらくなる方も多いと思います。また、市販のインソールを試しても効果が実感できなかったという声もよく聞かれます。外反母趾は単なる足の変形ではなく、足首や距骨(きょこつ)の歪みと深く関係しています。距骨は足首の中心で身体を支える骨ですが、歪みが起こると体重のかかり方が偏り、親指の関節に大きな負担がかかります。その結果、親指が外側に押し出され「く」の字に変形しやすくなるのです。整骨院での治療では、関節や筋肉のバランスを整え、歩行のクセを正すことで外反母趾による痛みを和らげることが可能です。ここでは、外反母趾の仕組みや整骨院での治療法、さらに自宅でできるケアについて詳しくご紹介します。

外反母趾の痛みと整骨院での治療

外反母趾の痛みはなぜ起こるのか

外反母趾の痛みは「親指の変形」そのものだけではありません。関節周囲に炎症が起きたり、親指の付け根に体重が集中することで強い圧迫が加わることが大きな要因です。さらに、距骨が内側や外側に傾くと、足のアーチが崩れて親指に余計な力が加わります。この状態が続けば、歩くだけで痛みが強まり、タコやウオノメ、さらには膝や腰の不調にもつながることがあります。つまり外反母趾の痛みは「足の一部だけの問題」ではなく、全身のバランスの乱れと関係しているのです。


整骨院での治療アプローチ

整骨院では、単に親指の角度を見て治療を行うのではなく、足首や距骨の位置、筋肉の緊張状態を確認します。距骨の歪みを整えることで体重のかかり方を改善し、親指への過剰な負担を減らすことが可能です。さらに、ふくらはぎや足裏の筋肉に柔軟性を与えることで歩行時の安定性も増します。電気治療や手技による施術を組み合わせ、炎症や痛みを軽減させていくのが特徴です。このように整骨院では「親指だけを見るのではなく、足全体と体のバランスを整える」という点がとても重要です。

インソールが効かなかった理由

外反母趾の治療として市販のインソールを試す方は多いですが、効果を実感できないケースもよくあります。その理由は「根本の歪み」に対応していないからです。距骨や足首の歪みが残ったままでは、いくらインソールで足裏を支えても親指の痛みは軽減しにくいのです。足の関節や筋肉のバランスが整ったうえで、自分の足に合ったインソールを活用することで初めて効果を感じやすくなります。

外反母趾と距骨の歪みを整える治療

距骨の役割と外反母趾との関係

距骨は足首の中心で体重を支える重要な骨です。この骨が傾いたり歪んだりすると、足裏のアーチ構造が崩れ、外反母趾のリスクが高まります。例えば距骨が内側に傾くと足の内側に過剰な体重がかかり、親指の中足骨がねじれて内側に倒れ、指先が外に押し出される形になります。こうした歪みは立ち方や歩き方のクセ、長時間のヒール使用など日常生活の中で少しずつ蓄積していきます。そのため外反母趾の治療では、距骨を正しい位置に戻すことが欠かせません。


整骨院での距骨調整の流れ

整骨院での距骨調整は、まず立ち姿勢とバランスを確認することから始まります。そのうえで手技を用いて距骨の位置を整え、足首や足裏の筋肉に柔軟性を持たせます。施術後は足の安定感を実感する方が多いのが特徴です。さらに、膝や腰への負担が軽くなるケースもよくあります。距骨調整は「外反母趾の痛みを和らげる第一歩」ともいえる大切な施術といえます。

距骨の歪みと全身への影響

距骨の歪みは外反母趾の痛みだけでなく、膝・腰・股関節の不調にもつながります。土台である足首が不安定だと、身体全体のバランスが崩れやすくなるからです。その結果、長時間歩くと疲れやすくなったり、慢性的な肩こりや腰痛を引き起こす場合もあります。外反母趾を「足だけの問題」と捉えるのではなく、全身に広がる不調のサインと考えることが大切です。

外反母趾の痛みを軽減するセルフケア

足指のストレッチ方法

親指の柔軟性を高めるストレッチは外反母趾のセルフケアとして有効です。椅子に座り、手で親指を優しく持ち、上下にゆっくり動かします。1回10秒を左右3セット行うと血流が促され、関節のこわばりが和らぎます。毎日続けることで靴を履いたときの違和感も軽減しやすくなります。


足首回し(距骨ケア)

座って足首を両手で持ち、かかとを支えながら足首を大きくゆっくり回す。
右回し・左回しを各10回。距骨周りの筋肉や関節を緩めることで距骨が正常な位置に戻りやすくします。

靴選びのポイントと靴の履き方

セルフケアの一環として靴選びも重要です。つま先が細すぎる靴やヒールの高い靴は避け、かかとがしっかりとしたひも靴を選びましょう。かかとがしっかりした靴を履くと、距骨が安定して親指にかかる負担も軽減されます。靴を履く時は足を靴に入れたら、足のかかとを「トントン」と靴のかかとにつけましょう。それからひもをしっかり締めることで靴と足が一体化して軽く感じて歩きやすくなります。自分の足に合った靴をきちんと履くことで外反母趾の痛みを感じにくくします。

まとめ

外反母趾の痛みは単なる足の変形ではなく、距骨の歪みや体全体のバランスと深く関係しています。整骨院では親指だけでなく足首や筋肉の状態を見極め、距骨を調整することで症状の改善を目指します。さらに、自宅でできるストレッチや足裏の筋トレを組み合わせれば、より安定した歩行を取り戻すことが可能です。外反母趾で悩んでいる方は、靴選びやセルフケアを意識しながら整骨院での治療を取り入れてみてはいかがでしょうか。

エール接骨院のご紹介

エール接骨院は名東区藤が丘駅徒歩2分、提携駐車場完備の接骨院です。足の専門施術・距骨調整で、外反母趾や偏平足、姿勢や歪みを改善し肩こり・腰痛・スポーツ障害まで根本改善する整骨院です。

足・脚の不調対応(外反母趾・偏平足・O脚など)

足・脚の不調対応(外反母趾・偏平足・O脚など)

足・脚のトラブル(外反母趾・偏平足・O脚など)を「距骨」という体全体のバランスを司る骨から調整していきます。
体の土台を整えることで、下半身の悩みや体全体の不調を改善することができます。
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野球肩、捻挫、オスグッド、シンスプリントなどといったスポーツ障害にも対応しております。
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交通事故治療では、むち打ちや打撲などの痛みに対して早期回復を目指し、電気療法や手技療法を用いた専門的な施術を行います。
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この記事を書いた人

エール接骨院 院長江里口隆之

経歴

  • 滋賀大学教育学部卒業
  • 米田柔整専門学校卒業
  • サンマルシェわたなべ接骨院勤務
  • さくらリバース治療院勤務
  • 2009年 独立しエールながくて接骨院開院
    2017年 エール接骨院に改名

資格

  •  柔道整復師(2000年免許取得)

メッセージ

患者さんの健康にエールが送れるように考えて施術しています。しっかりと患者様の痛みや不調に寄り添いますのでどんなことでもご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

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