ひざ下の痛みでお悩みの方へ|原因と治療法を整骨院が解説

「最近、ひざ下に違和感がある」「運動するとすねのあたりが痛む」「階段の昇り降りで膝の下がつらい」――このような症状を抱えていませんか?
ひざ下の痛みはスポーツをしている学生から日常生活を送る大人まで幅広い世代に見られる症状です。原因も「使いすぎ」による炎症から、加齢による関節の変化、さらには病気が関わっているケースまで多岐にわたります。
本コラムでは、ひざ下の痛みを原因別に分類し、代表的な病気・疾患の特徴やセルフケア方法、そして整骨院で行える治療についてわかりやすく解説します。読んだあとに「役立った」と思っていただける内容にしていますので、ぜひ最後までご覧ください。

ひざ下の痛みとは?

ひざ下の痛みは、膝関節そのものの障害だけでなく、筋肉や腱、骨、血流、姿勢の影響など多くの要因が複雑に関わっています。
特に次のような特徴が見られます。
痛みが出るタイミング:運動中・歩行時・安静時
痛む部位:ひざのお皿の下、すねの骨の内側、外側、関節周囲
痛みの種類:鋭い痛み、鈍痛、重だるさ、しびれ感
このように一口に「ひざ下の痛み」といっても、背景には複数の原因が隠れている可能性があります。


ひざ下の痛みの原因を分類する

その1:スポーツによるオーバーユース(使いすぎ)

オスグッド・シュラッター病
  成長期の中高生に多く、ジャンプやランニングなどで大腿四頭筋の牽引力が強く働き、膝蓋靭帯付着部の脛骨粗面に炎症が
  起こります。膝下の骨が徐々に隆起して「出っ張る」特徴があり、運動時に強い痛みを感じます。無理を続けると骨の変形が残 
  ることもあります。
シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)
  ランニングや部活での急な運動量増加によって、すねの内側(脛骨の下1/3あたり)に痛みが出ます。初期は運動後の鈍痛です
  が、悪化すると歩行時にも強い痛みを感じ、疲労骨折の前段階ともいわれます。
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)
  繰り返すジャンプやダッシュで膝蓋腱に炎症が起きます。膝のお皿の下が押すと痛むのが特徴で、スポーツ愛好家からプロ
  選手まで幅広く見られます。


その2:病気や疾患によるもの

変形性膝関節症
  加齢や肥満などで関節軟骨がすり減り、炎症と痛みを繰り返す病気です。初期は膝下のこわばり感や階段の昇り降りでの痛み  
  が目立ち、進行すると歩行困難に発展することもあります。
半月板損傷
  膝関節のクッションである半月板が損傷すると、膝下に鋭い痛みや引っかかり感、動作時の不安定感が出ます。
  スポーツでの外傷だけでなく、加齢による変性でも起こります。
膝蓋下脂肪体炎
  膝のお皿の下にある脂肪組織が炎症を起こし、膝下前面に強い痛みを生じます。
  膝を伸ばしたり屈伸するだけで痛みが出るのが特徴です。
疲労骨折(脛骨)
  マラソン選手や部活生に多く、脛骨に小さなヒビが入って強い痛みが持続します。
  放置すると骨折が進行し、長期離脱を余儀なくされることもあります。

その3:日常生活での負担

長時間の立ち仕事やデスクワークで血流が悪くなり、膝下の筋肉や靭帯に負担が蓄積します。
・合わない靴(硬い革靴やハイヒール)は膝関節に不自然な力をかけ、膝下の慢性的な痛みの原因に。
・姿勢のクセ(片足重心・O脚・X脚)は膝の特定部位に負荷を集中させます。

その4:加齢や筋力低下によるもの

・大腿四頭筋やふくらはぎの筋力低下で膝関節を支えきれなくなる
・関節や靭帯の柔軟性低下により膝下に負担が集中
・バランス能力の低下により小さな動作でも痛みが出る


整骨院で行える治療

1. マッサージによる効果
 筋肉の緊張を緩める
   太ももの前側(大腿四頭筋)や後ろ側(ハムストリングス)、ふくらはぎを丁寧に緩めることで、膝下にかかる引っ張りストレスを 
   軽減します。
 血流・リンパ循環の改善
   滞っていた血流を促し、炎症物質や疲労物質の排出を助けます。
   むくみや重だるさの改善にも有効です。
 痛みの軽減
   局所の過緊張を和らげることで神経への圧迫を減らし、自然な動作がしやすくなります。

2. ストレッチによる効果
 柔軟性を高める
   膝関節周囲の筋肉を伸ばすことで関節可動域を広げ、動作時の負担を分散します。
 再発予防
   筋肉のしなやかさを保つことで、スポーツや日常生活での繰り返し負担による炎症を防ぎます。
 姿勢改善
   骨盤や下肢の筋バランスを整えることで、O脚やX脚など不良アライメントを補正しやすくなります。

3.電気治療(特殊電気療法):炎症の軽減と回復促進
  ひざ下の痛みには、炎症による腫れや筋肉・靭帯の損傷が関与していることが多くあります。
  こうした状態に対して整骨院で行う特殊電気療法は、自然治癒力を高め、早期回復を促す大きな助けとなります。

  ① アキュスコープ療法
    微弱電流を用いた治療機器で、患部の細胞レベルの乱れを感知し、その状態に合わせて適切な電流を送り込みます。
    炎症の軽減、痛みの緩和だけでなく、損傷した細胞の修復を促す作用があるため、スポーツ外傷や慢性的な膝の不調にも  
    有効です。
    副作用が少なく、体に優しい刺激であるため、成長期の学生から高齢者まで幅広く安心して使用できます。
  ②ハイボルテージ療法
    高電圧の電流を深部に届けることで、筋肉や靭帯の奥深い部分にまで直接アプローチできる治療法です。
    急性期の炎症や強い痛みを短時間で鎮める効果が期待でき、プロアスリートのリハビリにも多く活用されています。
    痛みの原因となるトリガーポイント(筋肉の硬結部位)や神経の興奮を抑える作用があるため、早期競技復帰を目指す方  
    や仕事を休めない方に特に有効です。

放置せず早めに専門家に相談を

ひざ下の痛みを「そのうち治る」と放置すると、悪化して長期化する恐れがあります。
特にスポーツをしている学生や社会人は、無理を重ねることで慢性化し、競技生活や仕事に影響を及ぼすケースも少なくありません。
「痛みを繰り返している」「数週間経っても改善しない」と感じたら、整骨院などの専門機関での相談をおすすめします。

まとめ

ひざ下の痛みには、スポーツでの使いすぎや日常生活での長時間の立ち仕事、姿勢の偏り、さらには変形性膝関節症や半月板損傷などの病気、加齢による筋力低下や柔軟性低下など、さまざまな原因が関わっています。症状や原因に応じて、**セルフケア(ストレッチやアイシング、サポーターの使用)と、整骨院で行う手技療法(筋肉のほぐしやストレッチ)や特殊電気治療(アキュスコープ・ハイボルテージ)**を組み合わせることで、血流改善や炎症の軽減、筋肉や靭帯の回復を促進できます。これにより、痛みの早期緩和だけでなく、関節や筋肉への負担を減らして再発を防ぐことが可能です。
特に、痛みの原因が病気や損傷による場合は、自己判断で放置すると症状が悪化し長期化するリスクがあります。ですので、痛みを感じたら早めに専門家に相談し、適切な治療とセルフケアを開始することが、最も安全で効果的な対策といえます。

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交通事故治療では、むち打ちや打撲などの痛みに対して早期回復を目指し、電気療法や手技療法を用いた専門的な施術を行います。
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この記事を書いた人

エール接骨院 院長江里口隆之

経歴

  • 滋賀大学教育学部卒業
  • 米田柔整専門学校卒業
  • サンマルシェわたなべ接骨院勤務
  • さくらリバース治療院勤務
  • 2009年 独立しエールながくて接骨院開院
    2017年 エール接骨院に改名

資格

  •  柔道整復師(2000年免許取得)

メッセージ

患者さんの健康にエールが送れるように考えて施術しています。しっかりと患者様の痛みや不調に寄り添いますのでどんなことでもご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

当院は完全予約制でご案内させていただいております。
新規のお客様、ご予約をしていないお客様は、お電話・LINE・フォームより事前にご連絡ください。

【午前】10:00 ~ 12:00 【午後】15:00 ~ 21:00 (予約受付は19:00まで)
※土曜日の午後は18:00まで(予約受付16:00まで)

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