
「なんだか股関節が痛い…歩くのもつらい…」
そう感じている方は少なくないはず。その原因として、変形性股関節症や筋肉の緊張、日頃の姿勢の悪さなどが思い浮かぶかもしれません。もちろん、それらも重要な要因の一つです。
しかし、ちょっと待ってください。もしかしたら、その股関節が痛いの根本には、意外な場所の歪みが潜んでいるかもしれません。
それは、足首にある「距骨(きょこつ)」という骨。普段はあまり意識しないかもしれませんが、この距骨は、私たちの体重を支え、歩行時の衝撃を吸収する、まさに土台のような役割を担っています。
もしこの距骨が歪んでしまうと、私たちの重心は不安定になり、姿勢も悪くなりがちです。その結果、股関節には想像以上の負担がかかり、痛みとして現れてくることがあるのです。
この記事では、見落とされがちな足首の要、距骨に焦点を当て、その歪みが股関節が痛いにどのように影響するのかを詳しく解説していきます。さらに、自分でできる簡単な距骨のチェック方法や、日常生活で意識したい距骨に優しい習慣についてもご紹介。
「もしかして、私の股関節が痛いも距骨の歪みが原因かも?」と感じた方は、ぜひこの先を読み進めてみてください。きっと、長年の股関節の悩みから解放されるヒントが見つかるはずです。
股関節が痛い、その原因はどこにある?
股関節痛の一般的な原因
股関節が痛いは、日常生活に大きな影響を及ぼし、歩行や座るといった基本的な動作さえもつらく感じさせることがあります。では、その痛みは一体どこから来ているのでしょうか?
多くの人は、股関節が痛いを「股関節そのものの問題」と捉えがちですが、実はその根本には、予想外の場所の歪みが隠れていることがあるのです。
股関節が痛いには、様々な原因が考えられます。大きく分けると、以下のようになります。
関節そのものの問題
関節の軟骨がすり減ることで炎症や変形が起こる「変形性股関節症」が代表的です。加齢や過度な負担、先天的な問題などが原因で発症することがあります。関節の炎症によって、動かすたびに痛みが走ることが特徴です。
股関節周囲の筋肉や靭帯の問題
股関節の周りには多くの筋肉や靭帯(じんたい)があり、これらが硬くなったり、炎症を起こしたりすることで痛みが生じることがあります。例えば、お尻の筋肉の硬さや、太ももの内側・外側の筋肉のバランスの崩れなどが挙げられます。
姿勢や動作の癖
長時間のデスクワークや、普段の立ち方、歩き方など、日頃の姿勢や動作の癖も股関節に負担をかけ、痛みの原因となることがあります。猫背や反り腰なども、股関節への負担を増大させる要因になり得ます。
身体の土台「足首」と「距骨」の隠れた重要性
病院や整体院・他の接骨院で改善しない股関節痛
股関節痛の根本原因のなかで、病院や整体院、他の接骨院で見落とされやすい箇所として、私たちは「足首」に注目しています。中でも、足首の中心にある「距骨」という骨は、私たちの体全体のバランスを司る、非常に重要な役割を担っているのです。
足首は全身のバランスの要
足首は、私たちの身体を支えるまさに「土台」です。この土台が不安定だったり、硬くなったり、あるいはわずかに傾いたりするだけで、その影響は全身に波及します。
● 膝への影響: 足首の歪みは、まずその上にある膝関節に負担をかけます。
● 骨盤への影響: さらにその歪みは骨盤へと伝わり、骨盤の傾きやねじれを引き起こす可能性があります。
● 背骨への影響: 骨盤の歪みは、背骨のS字カーブにまで影響し、最終的には首や肩の不調につながることもあります。
このように、足首のわずかな異変が、身体全体のバランスを崩し、様々な不調の連鎖を引き起こす可能性があるのです。
全体重を支える「距骨」の役割
そして、その足首の中心に位置するのが、冒頭でも触れた距骨です。この骨は、足の骨の中でも特にユニークな存在。なぜなら、筋肉が直接付着していないにも関わらず、私たちの全体重を支えるという非常に重要な役割を担っているからです。
さらに、距骨は歩行やランニングといった運動の際に、足と脚をつなぎ、地面からの衝撃を吸収しながら、その力をスムーズに運動エネルギーへと変換する「静」と「動」の両方の作用を併せ持っています。
まさに、私たちの身体の土台であり、重心をコントロールする「要」と言えるでしょう。この距骨が正しい位置にないと、全身のバランスが崩れてしまうのも頷けます。
距骨の歪み、自分でチェック!注意点とセルフケア
距骨の歪みセルフチェック
「もしかして、私の股関節痛も距骨の歪みが原因かも?」そう感じた方のために、自宅でできる簡単な距骨のセルフチェック方法と、日常生活で意識したいポイント、そしてセルフケアの注意点をご紹介します。
● 片足立ちでバランスを確認
目を閉じて片足立ちをしてみてください。左右でバランスの取りやすさに大きな差がある、あるいは、すぐにふらついてしまう場合は、距骨に歪みが生じている可能性があります。
● 足首の可動域(かどういき)を比べる
正座やしゃがみ込みをしてみたり、アキレス腱を伸ばすストレッチをしてみてください。片足だけ違和感や詰まり感、ツッパリ感がある場合は要注意です。これは足首の動きに左右差があることを示し、距骨の歪みと関連している可能性があります。
● 足裏の体重のかかり方を意識する
普段立っている時や歩いている時に、足の裏のどこに体重が偏っているか意識してみてください。つま先側や内側に体重が偏っている感覚があれば、距骨がズレている可能性があります。
日常の習慣で改善できるポイント
日頃のちょっとした心がけで、距骨への負担を減らし、バランスを整えることができます。
● 足に合った靴を履く
サイズが合っていない靴や、かかと部分が柔らかすぎる靴は、距骨に悪影響を与え、歪みを助長する原因となります。できれば、足全体をしっかりホールドできるひも靴が理想的です。
● 正しい歩き方を意識する
頭からひもで上から引っ張られているようなイメージで、背筋を伸ばして歩きましょう。極端なガニ股や内股にならず、足先を約10度ほど開くのが理想的です。正しい歩き方を意識することで、足首や股関節への負担を減らすことができます。
● 足の裏や指をよく揉む・足首を回す
距骨には筋肉が直接付着していませんが、足の指や足裏の筋肉の緊張は、間接的に距骨の歪みを引き起こすことがあります。そのため、足の指から足裏全体にかけて、丁寧に揉みほぐしましょう。また、足首をゆっくり大きく回すなどして、固まってしまった関節の動きを良くすることも大切です。
距骨セルフケアの注意点・リスク
セルフケアは大切ですが、以下の点には十分注意が必要です。
● 痛みがある場合は医療機関へ
距骨が少しズレていても、通常はそれ自体で強い痛みが生じることは稀です。もし足首や股関節に強い痛みがある場合は、無理にセルフケアを続けず、まずは整形外科などの医療機関を受診してください。骨折や重篤な疾患が隠れている可能性も考慮する必要があります。
● 足首の可動域を無理に広げない
足首周辺は、細かな筋肉や多くの靭帯が複雑に絡み合っています。無理やり可動域を広げようとすると、炎症を起こしたり、靭帯を傷めてしまうリスクがあります。特に、靭帯が緩んでしまうと、足首の安定性が失われ、かえって歪みを悪化させることにもなりかねません。
● 短期間での改善を求めすぎない
距骨の歪みは、長期間にわたる姿勢の癖や生活習慣によって形成されることが多いです。そのため、数日で劇的な改善を期待するのではなく、継続的に取り組むことが重要です。焦らず、ご自身のペースでコツコツとセルフケアを続けていきましょう。
まとめ
セルフケアも大切ですが、長年の歪みや複雑な状態の距骨を、ご自身で完全に正しい位置に戻すのは非常に困難です。特に、すでに股関節に痛みが出ている場合は、専門家による診断と適切な処置が不可欠です。
「整骨院に行くほどでもないかな…」「どうせ歳だから仕方ない」と諦めてしまう前に、ぜひ一度、エール接骨院にご相談ください。特に、これまでの治療で改善が見られなかった股関節痛にお悩みの方は、足元の距骨に原因が潜んでいる可能性も十分にあります。
名古屋市名東区の藤が丘駅から徒歩2分、エール接骨院は、あなたの股関節の悩みに真摯に向き合います。専門的な視点と技術で、長年の痛みを解決し、快適な毎日を取り戻すお手伝いをさせてください。
エール接骨院のご紹介
エール接骨院は名東区藤が丘駅徒歩2分、提携駐車場完備の接骨院です。足の専門施術・距骨調整で、外反母趾や偏平足、姿勢や歪みを改善し肩こり・腰痛・スポーツ障害まで根本改善する整骨院です。
足・脚の不調対応(外反母趾・偏平足・O脚など)
体の土台を整えることで、下半身の悩みや体全体の不調を改善することができます。
スポーツ障害治療
交通事故治療
この記事を書いた人
エール接骨院 院長江里口隆之

経歴
- 滋賀大学教育学部卒業
- 米田柔整専門学校卒業
- サンマルシェわたなべ接骨院勤務
- さくらリバース治療院勤務
- 2009年 独立しエールながくて接骨院開院
2017年 エール接骨院に改名
資格
- 柔道整復師(2000年免許取得)
メッセージ
患者さんの健康にエールが送れるように考えて施術しています。しっかりと患者様の痛みや不調に寄り添いますのでどんなことでもご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
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