捻挫の痛みが続く時に整骨院でできる治療

捻挫は日常生活やスポーツの中でよく起こるケガのひとつです。特に足首の捻挫は、歩く・走るといった動作に支障をきたし、早く治したいと感じる方が多いでしょう。病院での検査や整体での施術を受けても、「まだ痛みが残る…」と悩んでいる人は多いと思います。実は、捻挫の後に感じる痛みは、単なる靭帯の損傷だけでなく、関節周囲の筋肉や靭帯の緊張、可動域の低下、血流不良など複数の要因が重なっている場合があります。整骨院では、そうした原因を探り、一人ひとりの状態に合わせた治療を行うことが可能です。このコラムでは、捻挫後の痛みが長引く理由や、整骨院で行える治療の特徴、そして日常生活で取り入れられる回復サポート方法について、わかりやすく解説していきます。

捻挫の痛みが長引く原因と整骨院でできる治療

靭帯の損傷だけが原因ではない

多くの人が「捻挫=靭帯の損傷」と考えますが、実際には靭帯以外の組織や骨格の影響も大きく関わっています。捻挫をした直後は炎症反応が強く出ますが、時間が経過しても痛みが残る場合、関節周囲の筋肉が過緊張を起こしていたり、足首の関節がわずかにずれて可動域が制限されていることもあるのです。特に、足首の中央で体重を支える距骨が微妙に歪んだ状態になると、足首全体の動きが不自然になり、歩行や動作のたびに微細なストレスが加わります。これにより回復が遅れ、痛みが長引く原因となるのです。さらに、痛みをかばって不自然な歩き方になると、膝や腰にも負担が広がります。整骨院では、徒手検査や動作分析で距骨の位置や動きを確認し、必要に応じて距骨を含む足首全体のアライメントを整える施術を行います。こうして靭帯損傷だけでなく骨格バランスの乱れにも対応することで、より根本的な改善が可能です。


炎症後の回復停滞と血流不良

捻挫をした直後は腫れや熱感といった炎症症状が現れますが、この時期を過ぎても痛みが続く場合は、血流の停滞が背景にあることが多いです。炎症後、損傷部位にできた瘢痕組織や硬くなった筋膜が血液やリンパの流れを妨げ、組織の修復を遅らせます。さらに、足首の中心にある距骨が炎症や長期の固定で動きが悪くなると、足首全体のバランスが崩れ、血流やリンパの循環がさらに悪化します。冷えやむくみが出やすくなるのもこのためです。整骨院の治療では、手技や温熱療法、関節モビリゼーションで距骨の動きを回復させ、血流改善を促します。また、筋ポンプ作用を高めるための軽い運動や、日常生活での足の使い方の指導も重要です。距骨の位置と動きが改善されると、痛みや腫れの軽減だけでなく、足首の機能回復と再発予防にもつながります。

間違った固定や安静の長期化

捻挫後は一定期間の安静や固定が必要ですが、長期間固定すると関節や筋肉が硬くなり、回復を妨げることがあるのです。本来、人間の関節や筋肉は適度な動きの中で血流や柔軟性を保つので、固定期間が過ぎた後も動かさないと、可動域制限や筋力低下が進行し、痛みが長引く原因になります。特に距骨が歪んだままの状態で動かさない期間が長いと可動性が大きく低下するのです。整骨院では患部の状態を確認しながら、安全に距骨を含む足首全体を動かすためのリハビリやストレッチを行います。さらに、自宅でできる距骨セルフケアとして、椅子に座って足首を軽く回す運動や、踵上げを行う運動などを指導します。固定解除後のこうした適切なケアは、再び動かせるようになるだけでなく、再捻挫防止にもつながるのです。

整骨院で行う捻挫後の痛み改善治療

手技療法で関節と筋肉を整える

整骨院の大きな特徴は、手を使った施術で関節や筋肉の状態を直接整えることです。捻挫によって硬くなった足首周囲の筋肉や靭帯、関節のわずかなズレを確認し、適切な方向へ動きを誘導します。この手技により、関節の可動域が回復しやすくなり、痛みの軽減や動作のスムーズさが戻ってきます。また、捻挫によってアンバランスになった足裏の荷重や歩き方を修正するため、下肢全体の筋肉や骨格にもアプローチします。足首だけでなく膝や股関節の動きも良くなるため、全身のバランスが整い、再発予防にも効果が期待できます。こうした施術は一度で劇的に変わる場合もありますが、多くは段階的な改善を重ねることで安定した結果につながります。


物理療法で回復をサポート

捻挫後の痛みや腫れを抑えるために、整骨院では物理療法も活用されます。低周波や超音波などの電気刺激機器は、損傷部位の血流促進や炎症の鎮静に有効です。特に超音波は深部まで振動エネルギーを届けることができ、硬くなった組織を柔らかくする効果も期待できます。また、温熱療法は冷えや循環不良を改善し、回復を早めるサポートになります。これらの物理療法は手技と組み合わせることで、相乗効果を発揮します。症状や回復段階に合わせて使い分けることで、より早く、そして安全に痛みを軽減していくことが可能です。

動作指導とセルフケアの重要性

捻挫の治療では、施術だけでなく日常生活での動作改善が欠かせません。足首に負担をかける歩き方や姿勢が続くと、治療効果が出にくくなるためです。整骨院では、患者さん一人ひとりの動作を観察し、負担を軽減する歩き方や立ち方を指導します。さらに、自宅でできる簡単なストレッチや筋トレを提案し、施術後も回復をサポートします。例えば、足首の可動域を広げるタオルストレッチや、ふくらはぎの筋肉を鍛えるカーフレイズは再発予防にも有効です。セルフケアは継続することで効果が高まるため、短時間でできる内容を習慣化することが大切です


まとめ

捻挫はその後のケア次第で痛みが長引いてしまったり、捻挫を繰り返すこともあります。整骨院では、手技や物理療法、動作指導を組み合わせて多角的に痛みにアプローチできます。日常生活でのセルフケア次第で再発のリスクを減らし、快適な生活へ戻る近道になります。

エール接骨院のご紹介

エール接骨院は名東区藤が丘駅徒歩2分、提携駐車場完備の接骨院です。足の専門施術・距骨調整で、外反母趾や偏平足、姿勢や歪みを改善し肩こり・腰痛・スポーツ障害まで根本改善する整骨院です。

足・脚の不調対応(外反母趾・偏平足・O脚など)

足・脚の不調対応(外反母趾・偏平足・O脚など)

足・脚のトラブル(外反母趾・偏平足・O脚など)を「距骨」という体全体のバランスを司る骨から調整していきます。
体の土台を整えることで、下半身の悩みや体全体の不調を改善することができます。
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スポーツ障害治療

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野球肩、捻挫、オスグッド、シンスプリントなどといったスポーツ障害にも対応しております。
早期改善を目指し、再発しない体づくりや、スポーツパフォーマンス向上のサポートも行っています。
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交通事故治療では、むち打ちや打撲などの痛みに対して早期回復を目指し、電気療法や手技療法を用いた専門的な施術を行います。
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この記事を書いた人

エール接骨院 院長江里口隆之

経歴

  • 滋賀大学教育学部卒業
  • 米田柔整専門学校卒業
  • サンマルシェわたなべ接骨院勤務
  • さくらリバース治療院勤務
  • 2009年 独立しエールながくて接骨院開院
    2017年 エール接骨院に改名

資格

  •  柔道整復師(2000年免許取得)

メッセージ

患者さんの健康にエールが送れるように考えて施術しています。しっかりと患者様の痛みや不調に寄り添いますのでどんなことでもご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

当院は完全予約制でご案内させていただいております。
新規のお客様、ご予約をしていないお客様は、お電話・LINE・フォームより事前にご連絡ください。

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