「長時間座っているとお尻が痛い」「歩いているとお尻から太ももにかけて違和感がある」――こうした症状は、日常生活の中で多くの方が経験するものです。
お尻の痛みは一時的な筋肉疲労で済む場合もありますが、放置すると慢性化したり、坐骨神経痛や腰痛、さらには足のしびれにつながることも少なくありません。
当院では接骨院の専門知識をもとに、姿勢・筋肉のバランス・生活習慣を含めて総合的にアプローチしています。この記事では、お尻の痛みの原因やセルフケア、接骨院での治療方法まで詳しく解説します。最後まで読んでいただくことで「今日からできること」が見つかり、少しでも不安が和らぐように構成しました。
お尻の痛みの代表的な原因

筋肉の緊張や炎症
筋肉に緊張や炎症が起こるとどのようなことが起きるのでしょうか?
1. 筋肉が硬くなると血流が悪くなる
筋肉はゴムのように伸び縮みしながら、血液を送り出すポンプの役割も担っています。
しかし、緊張して硬くなると筋肉が「ぎゅっと縮んだまま」になり、血管を圧迫してしまいます。
その結果…
・酸素や栄養が十分に届かない
・乳酸などの老廃物がたまる
・疲労感や重だるさを感じやすくなる
これが「長く座っていたあとに立ち上がるとジーンとする」などの違和感につながります。
2. 神経が刺激される
お尻の深い部分には「坐骨神経」という、人体の中でも特に太くて長い神経が通っています。
この神経は腰から足先まで伸びていて、筋肉や関節の動きをコントロールしています。
筋肉が硬くなると、この神経を圧迫してしまい…
・ピリピリする電気が走るような痛み
・太ももやふくらはぎまで広がるしびれ
・座っていても歩いていても痛い
といった症状が出てしまいます。
これは「梨状筋症候群」や「坐骨神経痛」と呼ばれることもあります。
3. 炎症で痛み物質が出る
筋肉を使いすぎたり、急な負荷がかかったとき、筋繊維に小さなキズ(微細損傷)が生じます。
体はその修復のために「炎症反応」を起こし、血流を集めて治そうとします。
このときに分泌されるのが「発痛物質」と呼ばれるものです。
代表的なのは プロスタグランジンやブラジキニン という物質で、これが神経を敏感にして ズキズキ・熱っぽい痛み を感じさせます。
炎症自体は治るために必要な反応ですが、続くと慢性的な痛みにつながります。
姿勢不良・骨盤のゆがみ
1. 骨盤が傾くと筋肉に負担が集中する
骨盤は体の土台のような存在で、その上に背骨が立ち、下には足がつながっています。
骨盤が前や後ろに傾いたり、左右で高さがズレると…
一部のお尻の筋肉に余計な負担がかかる
反対に使われにくい筋肉は弱ってしまう
この「アンバランス」が、筋肉の緊張や炎症を引き起こし、痛みにつながります。
2. 神経の通り道が圧迫される
骨盤や股関節のゆがみで姿勢が崩れると、お尻の奥を通る「坐骨神経」が圧迫されやすくなります。
特に、梨状筋というお尻の筋肉が硬くなると神経を締めつけ、お尻の奥の痛みや足へのしびれが出やすくなります。
3. 姿勢不良で血流が悪くなる
猫背や反り腰などの不良姿勢は、骨盤周りの筋肉を常に引っ張ったり縮めたりしてしまいます。
その結果…
血流が滞り、疲労物質がたまりやすい
筋肉が硬くなってコリや張りを感じる
じわじわしたお尻の痛みが慢性化
につながります。
4. 動きのクセが固定される
ゆがみが長期間続くと、歩き方や立ち方にもクセが出ます。
例えば「片足にばかり体重をかける」「腰をねじって座る」などの習慣が積み重なると、お尻の片側だけに痛みが出やすくなります。
股関節の可動域制限や炎症により、お尻に放散痛を感じる場合もある。
今日からできる!セルフケア
ストレッチ
仰向けで膝を立て、片方の足をもう一方の膝にかけます。
両手で太ももを胸に近づけるように引き寄せると、お尻の奥が伸びます。
テニスボールでマッサージ
床に仰向けになり、お尻の下にテニスボールを置きます。
痛気持ちいい場所を探しながら、体重を少しずつかけてほぐしてみましょう。
生活習慣の工夫
・時間に1回は立ち上がって体を動かす
・椅子に深く座り、背筋を伸ばして骨盤を立てる意識をする
・冷えや血行不良を防ぐために腰やお尻を温める
ちょっとした習慣の工夫で、お尻の痛みは和らぎやすくなります。
接骨院でできる治療
「セルフケアをしてもなかなか良くならない」という場合は、接骨院にご相談ください。
まずは姿勢や動きをチェックし、「なぜ痛みが出ているのか」を一緒に確認します。原因を知ることで安心できる方も多いです。
具体的な施術内容
・骨盤のバランスを整える調整
・お尻や腰の筋肉をゆるめる手技
・電気を使った治療で血流改善
・日常生活に取り入れやすい運動指導
こんな時は早めに相談を
・セルフケアをしても改善しない
・しびれや強い痛みを感じる
・夜も痛みで眠れない
・仕事やスポーツに支障がある
こうしたサインがある時は、無理せず早めに病院で相談してください。
まとめ
お尻の痛みは「よくあること」と思われがちですが、実は体からのSOSサインであることも多いです。
ストレッチや姿勢の改善など、今日からできる工夫で楽になる場合もありますが、痛みが続くときは接骨院でのケアが安心です。
当院では、お尻の痛みの原因をしっかり確認し、患者さん一人ひとりに合わせた治療を行っています。
「最近お尻の痛みが気になる」「このまま放っておいて大丈夫かな?」と思った方は、どうぞお気軽にご相談ください。
エール接骨院のご紹介
エール接骨院は名東区藤が丘駅徒歩2分、提携駐車場完備の接骨院です。足の専門施術・距骨調整で、外反母趾や偏平足、姿勢や歪みを改善し肩こり・腰痛・スポーツ障害まで根本改善する整骨院です。
足・脚の不調対応(外反母趾・偏平足・O脚など)
体の土台を整えることで、下半身の悩みや体全体の不調を改善することができます。
スポーツ障害治療
交通事故治療
この記事を書いた人
エール接骨院 院長江里口隆之

経歴
- 滋賀大学教育学部卒業
- 米田柔整専門学校卒業
- サンマルシェわたなべ接骨院勤務
- さくらリバース治療院勤務
- 2009年 独立しエールながくて接骨院開院
2017年 エール接骨院に改名
資格
- 柔道整復師(2000年免許取得)
メッセージ
患者さんの健康にエールが送れるように考えて施術しています。しっかりと患者様の痛みや不調に寄り添いますのでどんなことでもご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
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※土曜日の午後は18:00まで(予約受付16:00まで)
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