スポーツをしている学生の方に多く見られる悩みのひとつが「すねの痛み」です。走る・跳ぶといった動作を繰り返すうちに、すねの内側や前側に違和感や痛みを感じるケースは珍しくありません。特に陸上競技やサッカー、バスケットボールなど激しい運動をする人に多くみられ、病院に行っても湿布や痛み止めだけの対応で「思うように練習に戻れない」と不安を抱える方も多いです。すねの痛みは単なる筋肉疲労ではなく、足の骨格バランスや距骨の歪みが関わることもあり、放置して練習を続けると慢性化することもあります。今回は、整骨院で行う治療の特徴やセルフケアについて、学生アスリートの目線に合わせて解説します。
すねの痛みと整骨院での治療について
スポーツによるすねの痛みの原因

部活動やクラブ活動でスポーツを続けていると、同じ動作の繰り返しにより「シンスプリント」と呼ばれる症状が起こることがあります。これは、すねの内側にある骨膜が炎症を起こし、歩いたり走ったりすると強い痛みが出る状態です。単なる筋肉疲労と違い、練習を休んでも再発するケースが多いのが特徴です。背景には走り方のクセやシューズの摩耗、足首の柔軟性不足などがあり、中でも注目すべきは「距骨の歪み」です。距骨は足首の中心にある骨で、ここにズレが生じると走行フォームが崩れ、すねに負担がかかりやすくなります。整骨院では筋肉のケアに加え、骨格バランスの調整を行うことで再発防止を目指します。
整骨院でできる治療の内容
病院での対処は湿布や痛み止めが中心ですが、整骨院ではより実践的なサポートが可能です。まずは痛んでいるすね周囲の筋肉を緩め、炎症を和らげます。その上で、距骨や足首の動きを調整し、外側と内側の筋肉のバランスを取り戻します。さらに太ももやふくらはぎの筋肉の柔軟性を高めるストレッチ指導も合わせて行います。学生にとって大切なのは「練習を続けながら回復を目指せるか」という点です。整骨院では症状の強さに応じて練習量の調整をアドバイスし、完全に休むのではなく可能な範囲での活動を提案します。これにより、競技から離れる不安を軽減しながら治療を受けることができます。
距骨調整の重要性
すねの痛みにおいて見落とされがちなのが距骨の歪みです。距骨は足首の関節で唯一筋肉が付着していない骨で、姿勢や体重のかけ方によってズレやすい構造をしています。この距骨が前方や内側に傾くと、走るたびにすねの内側へ過剰な負担がかかります。整骨院では、距骨の位置を整える手技を行い、足首全体の動きをスムーズにします。距骨が正しい位置に戻ることで、足裏のバランスが改善し、すねへの負担を軽減できます。筋肉のマッサージだけでは繰り返してしまう痛みも、骨格バランスを見直すことで回復への道が開けます。
すねの痛みに対する対策
ふくらはぎとすねのストレッチ
セルフケアとして有効なのが、ふくらはぎやすね周りのストレッチです。例えば、壁に手をつき片足を後ろに伸ばしてアキレス腱を伸ばすストレッチは、すねにかかる負担を減らします。また、足首をゆっくり大きく回す運動も効果的です。これらのストレッチは練習後に行うことで、疲労の蓄積を防ぎます。ポイントは反動をつけずにゆっくり伸ばすこと。痛みを感じるまで無理に伸ばさず、心地よいところで止めることが大切です。ストレッチを継続することで血流が改善し、回復スピードが高まります
正しいフォームとシューズ選び
走り方や姿勢が崩れていると、どんなにケアをしてもすねの痛みは繰り返します。特に着地の時に足が内側に倒れる「オーバープロネーション」があると、すねへの負担が強くなります。整骨院では走行フォームの確認やシューズの選び方についてもアドバイスを行います。シューズのクッション性やサイズが合っていないと、痛みを助長する原因になります。学生の方は練習量が多い分、シューズの摩耗も早いため、定期的な買い替えが必要です。フォームの改善とシューズ選びを見直すことで、治療の効果が持続しやすくなります。
セルフマッサージのやり方
ストレッチに加え、自分でできるケアとして「セルフマッサージ」があります。すねの内側を親指で軽く押しながら、下から上に向かって流すようにマッサージすると血流が促進されます。また、ふくらはぎ全体を手のひらで包み込むようにして揉むと、筋肉の緊張が緩みます。注意点は、強く押しすぎないこと。痛みがある部分は優しく触れる程度で十分です。セルフケアを取り入れることで、整骨院での治療と相乗効果が得られ、回復を早めることにつながります。
すねの痛みで目指すところ
治療を受けながらスポーツを続ける
学生にとって最大の不安は「練習を休まなければならないこと」です。短い学生期間、「休まなければならない」その一方で「治したい」という板挟みに悩まされます。整骨院では完全に練習を止めるのではなく、症状に合わせてできる範囲で運動を続けながら治療を進められます。これにより競技力を落とさずに回復を目指せる点が大きな利点です。医療機関で安静指示を受けた後でも、「動きながら治したい」という希望に応えられるのが整骨院の強みです。
すねの痛みを再発させないために
一度すねを痛めると再発するケースが多いため、予防がとても重要です。整骨院では治療だけでなく、ストレッチ指導や体の使い方の改善にも力を入れています。距骨や骨盤のバランスを整えることで、痛みを起こしにくい体づくりが可能です。加えて、日常生活での姿勢や歩き方の指導も行い、普段からの動作を改善します。これにより競技中だけでなく、日常動作でもすねに余計な負担をかけなくなります。
接骨院に相談するタイミング
すねの痛みを「練習の疲れ」と軽く考えて放置すると、症状が慢性化してしまう危険があります。特に歩くだけで痛むようになったら、早めに医療機関に相談することが大切です。初期症状であれば十分競技を続けながらの治療計画を立てることが可能です。「練習を止めたくないけれど痛みを改善したい」と思う方は、迷わず相談してみることをおすすめします。
まとめ
すねの痛みはスポーツをする学生に多く見られ、病院での対応だけでは改善しづらいケースもあります。整骨院では距骨の調整や筋肉ケア、フォーム改善のアドバイスを通じて「スポーツを続けながら治す」ことが可能です。セルフケアも取り入れることで回復スピードが上がり、再発予防にもつながります。早めの相談と正しいアプローチで、安心して競技を続けられる体を目指しましょう。
エール接骨院のご紹介
エール接骨院は名東区藤が丘駅徒歩2分、提携駐車場完備の接骨院です。足の専門施術・距骨調整で、外反母趾や偏平足、姿勢や歪みを改善し肩こり・腰痛・スポーツ障害まで根本改善する整骨院です。
足・脚の不調対応(外反母趾・偏平足・O脚など)
体の土台を整えることで、下半身の悩みや体全体の不調を改善することができます。
スポーツ障害治療
交通事故治療
この記事を書いた人
エール接骨院 院長江里口隆之

経歴
- 滋賀大学教育学部卒業
- 米田柔整専門学校卒業
- サンマルシェわたなべ接骨院勤務
- さくらリバース治療院勤務
- 2009年 独立しエールながくて接骨院開院
2017年 エール接骨院に改名
資格
- 柔道整復師(2000年免許取得)
メッセージ
患者さんの健康にエールが送れるように考えて施術しています。しっかりと患者様の痛みや不調に寄り添いますのでどんなことでもご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
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