「ボールを投げるたびに肘が痛い」「病院で安静にと言われたけど部活を休めない」──そんな悩みを抱えている小学生から高校生の野球選手やその保護者の方へ。肘の痛みは放っておくと長期離脱や将来のプレーにも大きな影響を及ぼすことがあります。ここでは、病院や他の整骨院では改善しなかった野球肘の症状に対して、根本的な改善を目指す治療方法を紹介します。
野球肘の治療の前にー原因と症状について
野球肘とはどんな症状か

野球肘とは、投球動作を繰り返すことによって肘関節にストレスがかかり、炎症や関節の変形などが生じるスポーツ障害の一種です。特に成長期の小学生から高校生に多く見られ、骨や筋肉、靭帯が未発達なために起こりやすいとされています。初期には軽い違和感や痛みから始まり、悪化すると可動域制限や、場合によっては骨の剥離(はくり)といった重度の症状に発展することもあります。練習を休めば一時的に痛みが引くこともありますが、根本の原因にアプローチしなければ再発を繰り返し、将来的には肘の可動域が狭くなるリスクもあります。
原因は肘だけではないかも
実は、野球肘の原因が必ずしも肘そのものにあるとは限りません。体の使い方、投球フォーム、肩や肩甲骨の柔軟性、さらには足元のバランスの悪さが原因となって、結果的に肘に過剰な負担がかかっていることが多くあります。例えば、股関節が硬い、体幹が弱いといった要素もフォームの崩れを生み、肘への負担を増大させているのです。つまり、肘だけを治療しても根本改善にはならず、全身のつながりを考慮したアプローチが必要なのです。
野球を続けながら改善するには治療が必須
部活やクラブチームに所属している学生が「完全に休むのは難しい」というのはよくある話です。特に中学や高校は3年間しかありません。しかも、レギュラー争いとなるとそれこそ1日休むと試合に出られなくなることもあると思います。そこで重要なのは、「野球を続けながらでも改善が見込める治療」が可能かどうか。当院では、投球動作に支障をきたすほどの強い痛みでない限り、無理のない範囲でのプレーを許容しながら治療を進めていきます。的確な筋力検査・可動域検査をもとに、痛みの原因を見極め、負担のかかる動作や姿勢を修正する手技療法と合わせて、特殊電気療法も用いて早期改善を図ります。
他院の治療で改善しない理由
単一の治療に頼っていませんか?
野球肘の治療と聞くと、湿布や電気治療、固定といった「患部だけをケアする治療」が一般的です。しかし、こうした治療だけでは一時的な痛みの緩和はできても、再発のリスクは高いままです。肘の炎症はあくまでも「結果」であり、その背後には動作の癖や体の歪みといった「原因」が潜んでいます。当院では、体のつながりを意識したアプローチを重視し、肘だけではなく肩、背中、骨盤、足元まで総合的に診ていくことで、根本から改善する治療を行っています。
距骨のズレも見逃さない
あまり知られていませんが、足元の骨である「距骨(きょこつ)」のズレも肘への負担に関係しています。距骨は姿勢やバランスを支える重要な骨で、これがズレていると投球動作の時に踏ん張れなかったり、体重移動がスムーズにできず、結果的に肘や肩に過度な力がかかってしまいます。エール接骨院では、この距骨のズレもチェックし、足元から全身を整える治療を行っています。根本的な動きのバランスを改善することで、自然と肘の負担も軽減され、再発予防にもつながります。
1~2回で治ると思っていませんか?
「すぐに治ると思ったのに」「数回通っても改善しなかった」──これはよくある声です。特に野球肘のような慢性的なスポーツ障害は、1~2回の治療で完治することはほとんどありません。当院では、痛みの出ている部位だけでなく、再発予防の観点からも中長期的な治療計画を立て、継続的なケアを推奨しています。通院しながらでも練習を続けられるようサポートし、再発を防ぐ体作りまでしっかりフォローいたします。
整骨院での具体的な治療法
検査で痛みの原因を特定
エール接骨院では、まず丁寧な問診と検査からスタートします。筋力検査や可動域検査を用いて、どの動きがどこに負担をかけているのかを細かくチェック。これにより、ただの「肘の痛み」としてではなく、「なぜその痛みが出ているのか」を明確にします。特に野球のような複雑な動作が絡むスポーツでは、原因の特定が治療の第一歩となります。表面的な痛みだけでなく、その背後にある体の癖や歪みまで見逃さず、治療方針を立てていきます。
手技療法と特殊電気療法の併用
治療の中心となるのは、手技療法です。痛みのある部位だけでなく、全身の筋肉や関節の連動を整えることで、バランスよく体を使えるようになります。加えて、特殊電気療法を併用することで、筋肉疲労の回復、炎症の早期改善や筋肉の緊張緩和を図ります。痛みの緩和と根本的な動作の修正を並行して行うため、回復までのスピードが違います。選手自身の身体の感覚も変わってくるため、再発しにくい状態を作ることができます。
再発を防ぐセルフケア指導
治療が進む中で、当院ではご家庭でも実践できるセルフケアの指導にも力を入れています。正しいストレッチ方法や、ウォーミングアップ・クールダウンのやり方、フォームの修正ポイントなど、再発防止に役立つ具体的なアドバイスを行っています。特に成長期の選手は体が大きく変化する時期なので、自分の体を知ることが大切です。保護者の方にも説明を行い、家庭でのケア体制が整うよう支援します。
まとめ
野球肘は、肘だけでなく体全体のバランスや動作が関係するスポーツ障害です。エール接骨院では、25年の経験と10万人以上の治療実績をもとに、痛みの原因を見極めた的確な治療と、再発防止を含めたトータルサポートを行っています。小学生から高校生まで、野球を続けながらでも改善を目指せる治療をご希望の方は、ぜひ一度ご相談ください。名古屋市名東区藤見が丘でお待ちしています。
エール接骨院のご紹介
エール接骨院は名東区藤が丘駅徒歩2分、提携駐車場完備の接骨院です。足の専門施術・距骨調整で、外反母趾や偏平足、姿勢や歪みを改善し肩こり・腰痛・スポーツ障害まで根本改善する整骨院です。
足・脚の不調対応(外反母趾・偏平足・O脚など)
体の土台を整えることで、下半身の悩みや体全体の不調を改善することができます。
スポーツ障害治療
交通事故治療
この記事を書いた人
エール接骨院 院長江里口隆之

経歴
- 滋賀大学教育学部卒業
- 米田柔整専門学校卒業
- サンマルシェわたなべ接骨院勤務
- さくらリバース治療院勤務
- 2009年 独立しエールながくて接骨院開院
2017年 エール接骨院に改名
資格
- 柔道整復師(2000年免許取得)
メッセージ
患者さんの健康にエールが送れるように考えて施術しています。しっかりと患者様の痛みや不調に寄り添いますのでどんなことでもご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
当院は完全予約制でご案内させていただいております。
新規のお客様、ご予約をしていないお客様は、お電話・LINE・フォームより事前にご連絡ください。
【午前】10:00 ~ 12:00 【午後】15:00 ~ 21:00 (予約受付は19:00まで)
※土曜日の午後は18:00まで(予約受付16:00まで)
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